研究課題/領域番号 |
16591780
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所 |
研究代表者 |
渡部 眞三 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 周生期学部, 主任研究員 (10093486)
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研究分担者 |
中村 誠 名古屋大学, 大学院・医学系研究科・眼科学専攻, 助教授 (60283438)
時田 義人 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 周生期学部, 研究員 (50291175)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 視神経再生 / Microcrush / マクロファージ活性 / 酸化型ガレクチン-1 / 網膜培養 / 神経突起伸展 / ROCK阻害剤 / Y-39983 / Rho / Y39983 / Fasudil / OFF神経節細胞 / Y27632 / マクロファージ活性化因子 / コンドロイチン硫酸プロテオグリカン / コラーゲン合成阻害 / 網膜3D培養 |
研究概要 |
1.マクロファージによる挫滅視神経内での軸索再生 マクロファージを活性化する酸化型ガレクチン-1を眼球内に注入すると、挫滅された軸索が挫滅部位を越えて視神経内を再生することを見いだした。4週後に調べたところ、2週後に新たな再生線維は挫滅部位を越えていなかったが、視神経内をさらに伸展していることがわかった。 2.網膜3D培養法の確率と新規ROCK阻害Y-39983の突起伸展促進作用 新規ROCK阻害剤のY-39983の軸索再生促進作用を、成ネコの網膜3D培養で調べ、既存の阻害剤Y-27632と比較した。Y-39983を培養液に添加した場合、3-20μMで神経突起とグリア突起が網膜片から伸展してくるのに対し、Y-27632を培養液に添加した場合、10-30μMでは神経突起のみが、100-300μMでは神経突起とグリア突起が伸展していた。いずれも高濃度では突起伸展は完全に阻害されていた。 3.ROCK阻害剤Y-27632とY-39983による挫滅視神経内での軸索再生 ROCK阻害剤のY-27632とY-39983の眼球内注入によって、挫滅された軸索が視神経内を再生することを示した。Y-39983 10μMを眼球内と挫滅部に注入すると、多数の視神経が挫滅部位を超えていることが示された。1週後に再度眼球内注入した場合、再生線維が2倍になっていた。Y-27632 100μMを眼球内と挫滅部に注入すると、同様に多数の線維が挫滅部位を超えていたが、Y-39983注入の場合よりも長い線維が多かった。 4.OFF中心型網膜神経節細胞の軸索切断に対する脆弱性と軸索再生 移植された末梢神経内に軸索を再生する神経節細胞は、ON中心型が多い。軸索を再生させた神経節細胞の数を増加させた場合、ON細胞とOFF細胞の不均衡が是正されるかどうか調べた。神経栄養因子を眼球内注入した場合、ON細胞のみが増加し、緑内障治療薬を入れた場合はどちらも増加することがわかった。
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