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自己吸収型延長器による頭蓋骨骨延長術の実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16591798
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 形成外科学
研究機関順天堂大学

研究代表者

小室 裕造  順天堂大学, 医学部, 助教授 (90306928)

研究分担者 今沢 隆  順天堂大学, 医学部, 助手 (90296872)
橋爪 克光知  順天堂大学, 医学部, 助手 (90365643)
研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード骨延長術 / 延長器 / ポリ乳酸 / 生体吸収性 / 頭蓋骨 / 家兎
研究概要

頭蓋縫合早期癒合症に対する治療として、strip craniectomyやtotal cranial remodelingなどの従来法がある一方で骨延長法による治療がおこなわれている。従来法と比較した骨延長法の利点として、硬膜外死腔ができない、出血量が少ない、骨の血行が保たれる、皮膚および軟部組織も同時に延長される、などが挙げられる。しかし、欠点の1つとして、延長後に全身麻酔下での延長器抜去の手術が必要である点が挙げられる。そこでわれわれは、家兎を用いた頭蓋骨延長モデルで、抜去の不要な吸収性骨延長器による頭蓋骨延長の基礎実験を行った。吸収性骨延長器の材料として、ポリL乳酸を使用した。
術前・3ヵ月後・1年後に単純エックス線写真を撮影し、マイクロミニスクリュー間の距離を測定し、延長部の後戻りを検討した。エックス線ではロッド抜去後の骨延長部の後戻りは認めなかった。
延長部の組織像ではまず3ヶ月時の病理組織像であるが、膠原繊維を主体とした延長部分の中に新生骨が存在し、骨形成途中である所見が認められた。
次に1年時の病理組織像であるが、骨延長間に形成された骨組織は、延長器に接する部分では本来の頭蓋骨と概ね同じ厚さであったが、中心部分では薄くなっていた。組織学的には、大部分は石灰化骨であったが、一部に仮骨も認められた。骨延長器全体に多数の微細な亀裂が生じており、その空隙の一部には結合組織の増生と少:量の炎症細胞の浸潤が観察された。頭皮側に突出した部分では、骨延長器内への結合組織の侵入が目立ち、骨延長器に接してマクロファージが集摸していた。
家兎を用いた頭蓋骨延長モデルで、吸収性骨延長器による頭蓋骨延長の基礎実験を行い、レントゲン上も延長後の後戻りは認めなかった。ポリ乳酸は強度の面でチタン製より劣るが、頭蓋骨延長法においては良い材料であると思われた。

報告書

(4件)
  • 2006 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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