研究課題/領域番号 |
16591816
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
救急医学
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
小幡 徹 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教授 (80119776)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2004年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 内因性カンナビノイド / アナンダミド / 2-AG / GCMS / LCMS / 同位体希釈法 / 敗血症ショック / アナンダミド(AEA) / プロスタグランディン(PG) / COX-2 / PG-グリセロール / LC / MS / MS測定 |
研究概要 |
臨床試料における内因性カンナビノイド(アナンダミド及び2-AG)の測定法を開発した。当初、報告されていたHPLCによる測定法を試みたが、感度その他の理由で測定不可能と断定し、新しい高感度測定法開発を目指した。 結果、研究代表者が前より行っていたプロスタグランディンのガスクロマト質量分析法(GCMS)による測定法を改変・応用し、同位体希釈法を用いたGC/MS/SIM法による、アナンダミド・2-AG・F2-イソプロスタン一斉分析法を開発した。その後、高速液体クロマト質量分析装置(LCMS)が導入され、同位体希釈法を用いたLC/MS/MS法による内因性カンナビノイド一斉分析法を開発し、現在に至っている。 両測定法を駆使し、臨床試料を測ることで、多くの臨床研究者と共同研究を行った。代表的なものは、「Sepsisに対するPMX-DHPの治療効果検討研究会」への参加で、研究代表者小幡は、全国21施設の参加する多施設臨床研究において、内因性カンナビノイド測定を全て行い、2004.2-2005.3までに38症例、52施行例、約400本の臨床試料を測定し、結果を検討に供した。また他に全国15の大学及び研究施設から共同研究の形で測定を依頼され、様々な動物種・臨床試料について測定を行った。 一方、測定法開発という本来の研究の残り半分である内因性カンナビノイドのプロスタグランディン転換代謝物測定法については、標品を入手して、LCMSによる測定法開発を試みた。現在までに、実験レベルにおいては血液中の測定が可能となってきたが、適正な内部標準がないため、臨床試料のルーチン測定まで至っていないのが実情である。現在、重水素標識内部標準を磁力で合成するため、準備している。 またプロスタグランディン転換代謝物を測定し、臨床的に追跡する意義を明らかにするため、ウサギを用いた実験的敗血症モデルを作成し、内因性カンナビノイドの効果を検討した。その中で、転換を阻害する物質を入れることで、モデル動物の敗血症ショック様症状が緩和される実験結果を得て、報告書を投稿準備中である。
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