研究課題/領域番号 |
16591834
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 日本大学 (2005) 明海大学 (2004) |
研究代表者 |
落合 邦康 日本大学, 歯学部, 教授 (50095444)
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研究分担者 |
天野 修 明海大学, 歯学部, 教授 (60193025)
瀬戸 真太郎 明海大学, 歯学部, 助手 (50383203)
天野 滋 明海大学, 歯学部, 助教授 (90167958)
横塚 由美 明海大学, 歯学部, 助手 (20348189)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2004年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 酪酸 / T細胞 / アポトーシス / 線維芽細胞 / 接着分子 / 脂肪酸 / 上皮細胞 / tight junction |
研究概要 |
歯周病発症には歯周組織の免疫応答が深く関与する。我々は、歯周病原鎌気性グラム陰性菌が大量に産生する酪酸がT細胞apoptosisを誘導し、歯周局所免疫応答に影響を及ぼすことを報告した。また、T細胞及び線維芽細胞(FB)の共存培養により、酪酸添加後FB接着T細胞数が増加し、接着T細胞がapoptosisを回避する現象を認めた。FBによる回避機構における酪酸の作用、細胞外matrix、接着分子発現に及ぼす影響、上皮細胞の関与を検討した。 ヒトJurkat T細胞株、歯肉FB Gin-1細胞株を用い、各種濃度の酪酸存在下における細胞接着分子の遺伝子転写量をRT-PCR法で検討した。同時に、酪酸のFB-matrixの発現に及ぼす影響を検討した。上皮細胞の関与はKB細胞を用いた。T細胞とFB間の接着は、抗CD44、抗VLA-2、抗VLA-5の各抗体に阻害された。酪酸存在下におけるT細胞のCD44、VLA-2、VLA-5遣伝子転写量への酪酸濃度、及び経時的変化を検討した。VLA-2、VLA-5遺伝子の転写量に顕著な変化は認められなかったが、CD44遺伝子の転写量は、添加12時間から24時間で著しく増加した。一方、FBのビアルロン酸合成酵素、fibronectin、collagen遺伝子の転写量に変化は認められなかった。以上の結果から、酪酸存在下のFBへの接着T細胞数の増加及びapoptosis回避機構には、CD44発現量が関与しているものと思われる。ヒト口腔分離株を用いた場合では、健康歯肉から分離したFBでは酪酸刺激によりIL-6の産生が上昇しapoptosis回避に関与する可能性が示された。一方、歯周病患者から分離FBは酪酸感受性で、apoptosisが誘導されるためT細胞apoptosis回避は誘導されなかった。この感受性の違いが歯周病発症に闘与する可能性が示唆される。
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