研究課題/領域番号 |
16591840
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
山本 仁 日本大学, 松戸歯学部, 講師 (80265165)
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研究分担者 |
横田 ルミ 日本大学, 松戸歯学部, 助手 (30312044)
小澤 幸重 日本大学, 松戸歯学部, 教授 (80014132)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 歯胚 / 上皮-間葉相互作用 / 再生 / 培養 / 移植 / 遺伝子発現 / 微細構造 / reaggregation system / マウス |
研究概要 |
マウス下顎第一臼歯歯胚にreaggregation法を応用して、歯性間葉組織が潜在的に歯の形成能を有しているかについて検索した。Reaggregation処置6週後には象牙質、エナメル質、セメント質と歯髄を有する"歯"と歯根膜と歯槽骨の"歯周組織"が形成された。この新たに形成された歯の歯冠はinvivoのものと比較して小さく、咬頭の高さが低かったが、咬頭の分布パターンはinvivoのものと同様だった。またこの歯の歯根は単根だった。In vivoでは第一臼歯の歯根は多根である。このことから、歯冠形態形成よりも歯根形態形成のほうが歯胚を取り巻く微細環境の影響を受け易いことが示唆された。 歯胚移植法は歯の再生研究でよく用いられる方法であるが、ホスト臓器の相違が移植歯胚の成長にどのような差を生じるのかほとんどわかっていない。そこでホスト臓器として用いられることの多い皮下組織と腎臓被膜下に正常歯胚を移植し、歯胚の成長過程を観察した。その結果、両部位に於ける委嘱歯胚は骨によって覆われていたが、同じ移植期間では皮下移植したものより腎臓被膜下に移植した歯胚の周囲にある骨の量のほうが多かった。また移植歯胚の石灰化状況を含む成長は腎臓被膜下に移植したもののほうが進んでいた。 マウスdiastemaは切歯と第一臼歯の間の歯が存在しない領域である。しかし発生過程ではこの領域にも一過性に蕾状期に相当する時期まで成長する歯胚様構造が存在する。この歯胚様構造の上皮部分と正常歯胚の間葉部分をrecombinationしたところ、歯が形成された。このことはdiastemaの歯胚様構造も条件が整えば、歯に成長できることを示している。
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