研究課題
基盤研究(C)
舌、咀嚼筋の発生、発育、萎縮、肥大を調節しているメカニズムについて研究を行い以下の知見を得た。1)発生学的起源、発生をコントロールしているプログラム、進化学的な出現時期などから、舌筋は頭部に存在するにもかかわらず、四肢の筋に近いことを明らかにした。2)マウス舌及び開口筋の一種である咬筋の筋、シナプス形成について調べ、体肢などの他の骨格筋と比較した。その結果、舌の筋形成、シナプス形成は他の骨格筋と比較すると非常に速く進行し、出生時には殆ど終了しているのに対して、咬筋ではこれらの進行が遅く、生後3週前後にならないと終了しないことを明らかにした。この結果から、舌は母乳を吸綴するためには、出生直後から機能することが必要である、また閉口筋である咬筋はマウスの摂食様式が吸綴から咀嚼へと転換する生後3週前後から機能する必要があるという、それぞれの筋に特異的な機能要求性を反映して筋形成、シナプス形成が進行するということを明らかにした。3)ラット咬筋の生後発達、マウスの飼料を固形から液状に転換することにより起こる咬筋表現型変化の調節機構について調べた。ラット咬筋の生後発達や筋量の調節にIGF、その受容体及び結合蛋白質が重要な役割を果たしていることを示唆した。4)筋ジストロフィーマウスの咬筋における筋衛星細胞の解析を行い、他の骨格筋と比較した。その結果、咬筋の筋衛星細胞群のプールは他の骨格筋と比較して大きく、この大きな衛星細胞群のプールによる筋線維の再生が、咬筋の変性の程度を、他の骨格筋と比較して小さくしている一因であることを明らかにした。5)クレンブテロール(β_2作動薬)により誘発される筋肥大の機序について調べた。β_2作動薬によるマウス咬筋肥大においては、IGFが促進因子として、TGFβ、マイオスタチンが抑制因子として拮抗的に機能している可能性を示唆した。
すべて 2007 2006 2005 2004 その他
すべて 雑誌論文 (52件)
J. Histochem. Cytochem. 55・2
ページ: 127-140
J. Histochem. Cytochem. 55(2)
J.Histochem. Cytochem. 55・2
Brit J. Pharmacol. 147(4)
ページ: 412-421
Archs. oral Biol. 51・7
ページ: 603-611
Archs. oral Biol. 51(7)
Brit J.Pharmacol. 147・4
Brit J.Pharmacol. 147(4)
Archs. oral Biol. (in press)
J. Periodont. Res 40(1)
ページ: 11-19
J. Exp. Zool. (Mol. Dev. Evol.) 34B
ページ: 1-10
World J. Orthod. 6(1)
ページ: 301-310
Am. J. Physiol. : Cell Physiol. 289(1)
Oral Sci. Intl. 2(2)
ページ: 96-103
10020401619
Cell Tissue Res. 322(2)
ページ: 183-189
J. Periodont. Res. 40(1)
J. Exp. Zool. Mol. Dev. Evol. 304(2)
ページ: 177-186
Am. J. Physiol. Cell Physiol. 289(1)
World J.Orthod. 6(1)
J.periodont.Res. 40(1)
J.exp.Zool.(Mol.Dev.Evol.) 304(2)
Am.J.Physiol. : Cell Physiol. 289(1)
Oral Sci.Intl. 2(2)
J.exp.Zool. (Mol.Dev.Evol.) 34B
Am.J.Physiol. : Cell Physiol. (in press)
Cell Tissue Res. 315(1)
ページ: 97-105
Eur. J. Oral Sci. 112(2)
ページ: 177-181
Archs. Oral Biol. 49(10)
ページ: 777-782
J. Dent. Res. 83(12) : 926-929,2004 83(12)
ページ: 926-929
J. Oral Biosci. 46 46(6)
ページ: 530-535
110003166654
Eur. J. oral Sci. 112(2)
Archs. oral Biol. 49(10)
J. Dent. Res. 83(12)
J. Oral Biosci. 46(6)
Eur.J. oral Sci. 112(2)
J.dent.Res. 83(12):926-929, 2004 83(12)
J. oral Biosci. 46 46(6)
口腔組織培養学会誌 13(2)
ページ: 1-11
Cell and Tissue Res. (In press)
Archs. Oral Biol. (In press)