研究課題/領域番号 |
16591875
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
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研究機関 | 朝日大学 |
研究代表者 |
神谷 真子 朝日大学, 歯学部, 助教 (80181907)
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研究分担者 |
藤田 厚 朝日大学, 歯学部, 教授 (60067098)
亀山 泰永 朝日大学, 歯学部, 准教授 (50161245)
八代 耕児 朝日大学, 歯学部, 講師 (50182316)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,690千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 90千円)
2007年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | シグナル伝達 / ホスホリパーゼD / イノシトールリン脂質キナーゼ / ホスホリパーゼA_2 / 頂端側形質膜 / 分泌顆粒 / ホスファチジン酸 / ホスファチジルイノシトール-4,5-二リン酸 / イノシトールリン脂質 / 細胞骨格 / ジアシルグリセロール / 脂肪酸 |
研究概要 |
本研究はラット耳下腺の頂端側形質膜に存在するボスホリパーゼD(PLD)の活性化機構を明らかにするともに、開口分泌におけるその意義を検討したものである。以下にその成果の概要を示す。 1.PLDの活性化機構:PLDは遊離脂肪酸とホスファチジルイノシトール-4,5-二リン酸(PIP_2)で相乗的に活性化され、ホスファチジルイノシトール(PI)では逆に阻害を受けた。一方、PLDは自身の反応産物であるホスファチジン酸(PA)で活性化された。以上の結果から、PLDは(1)遊離脂肪酸の生成、(2)PI→PIP_2の量的バランスシフト、(3)自身の反応産物による正のフィードバックによって活性制御を受けていることが指摘できた。 2.PLDとイノシトールリン脂質代謝系とのシグナルクロストーク:PLD産物であるPAは、本酵素の活性化因子であるPIP_2を合成するホスファチジルイノシトール-4-リン酸キナーゼ(PIP kinase)を活性化したが、PIP kinaseの基質供給系であるPI 4-kinaseには抑制的に作用した。一方、分泌顆粒膜中では、PIPが蓄積傾向にあると考えられた。以上から(1)PAはPIP kinaseの活性化を介して、PLD自身の活性増幅に寄与している可能性、(2)開口分泌時には融合してくる分泌穎粒がPIP kinaseの基質供給源となり、PIP kinaseの活性発現の維持に寄与する可能性が示唆された。 3.開口分泌との相関:in vitro膜融合系において、モデル形質膜のPLD精製酵素処理で膜融合が亢進した。また、市販のキットを用いてPIP_2を耳下腺遊離細胞に直接導入してその細胞内濃度を高めると、イソプロテレノール刺激時のアミラーゼ分泌に促進傾向が認められた。 以上の結果から、頂端側形質膜PLDはホスホリパーゼA_2およびイノシトールリン脂質代謝系との密接な相互連絡のもとに、唾液開口分泌の調節系の一員となっている可能性が示唆された。
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