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P.gingivalis由来フィンブリエの好中球による認識と作用のメカニズム

研究課題

研究課題/領域番号 16591889
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 病態科学系歯学・歯科放射線学
研究機関九州大学

研究代表者

相田 宜利  九州大学, 歯学研究院, 助教授 (10127954)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2004年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワードP.gingivalis / フィンブリエ / 好中球 / 活性酸素 / サイトカイン / 歯周炎 / 病原因子 / 単球
研究概要

フィンブリエは細菌と細菌あるいは細菌と上皮細胞の接着をもたらし、単球に作用してサイトカイン産生を誘導するとされている。細胞がフィンブリエを認識する際Toll-like receptor(TLR)が関与するとの報告がある。
本研究では(1)LPSの混在を最小にした精製フィンブリエを用いて、好中球の活性化誘導能について調べた。1)付着非依存性の活性化:LPSと同様のプライミングを起こす作用があるかどうかを検討したところ、フィンブリエにはプライミングを起こす活性は認められなかった。2)付着依存性の活性化:活性化好中球は付着すると強い活性酸素産生を示す。フィンブリエでコートした試験管内で好中球の活性酸素産生が起るかどうかを検討したところ、好中球は活性酸素産生応答を示した。しかし血漿やフィブリノーゲンよりも弱かった。(2)フィンブリエは単球/マクロファージにサイトカイン産生を誘導することが報告されている。それらの報告では混在するLPSを除去せずに用いているので、LPSを可及的に除去した標品を用いて好中球のIL-8産生について検討したところ、フィンブリエにはIL-8産生誘導能があることが分かった。しかしその活性はLPSよりも弱いものであった。(3)好中球のフィンブリエに対する応答にTLRが関与しているかどうかについて抗TLR抗体を用いた阻害実験によって検討した。IL-8産生を指標にして、モノクローナルおよびポリクローナルの抗TLR2および抗TLR4を用いた阻害実験により検討ところ、抗TLR4抗体によって抑制された。(4)フィンブリエによってp38 MAPK経路が作動するかをウエスタンブロッティングによって検討したところ明瞭な活性化を認めるに至らなかった。
以上の結果より、P.gingivalis由来フィンブリエの好中球刺激活性は弱いという結果であり、好中球を介した歯周病原因子としての関与は弱いと結論した。
本テーマとは別に、局所麻酔薬の抗炎症作用に関する研究を報告した。

報告書

(3件)
  • 2005 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Local Anesthetics Inhibit Priming of Neutrophils by Lipopolysaccharide for Enhaced Release of Superoxide2005

    • 著者名/発表者名
      A Jinnouchi, Y Aida, K Nozoe, K Maeda, M J Pabst
    • 雑誌名

      Journal of Leukocyte Biology 78・6

      ページ: 1356-1365

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2005 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] Local anesthetics inhibit priming of neutrophils by lipopolysaccharide for enhanced release of superoxide : suppression of cytochrome b558 expression by disparate mechanisms2005

    • 著者名/発表者名
      A.Jinnouti, Y.Aida, K.Nozoe, K.Maeda, M.J.Pabst
    • 雑誌名

      Journal of Leukocyte Biology vol.78

      ページ: 1356-1365

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2005 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] Local Anesthesics Inhibit Priming of Neutrophils by Lipopolysaccharide for Enhanced Release of Superoxide : Suppression of Cytochromr b558 Expression of Disparate Mechanisms2005

    • 著者名/発表者名
      陣内暁夫, 相田宜利, 野添浩司, M.J.Pabst, 前田勝正
    • 雑誌名

      Journal of Leukocyte Biology 78・6

      ページ: 1356-1365

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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