研究課題/領域番号 |
16591892
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態科学系歯学・歯科放射線学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
田沼 順一 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (20305139)
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研究分担者 |
平山 喜一 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (50343364)
仙波 伊知郎 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (60145505)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2004年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 舌癌感受性遺伝子 / QTL解析 / 舌癌候補遺伝子 / マイクロアレイ / 抗体アレイ |
研究概要 |
4NQO誘発舌がん発生において、Dark-Agouti系(DA)ラットは舌がん発生に高感受性を示し、一方Wistar/Furth系(WF)ラットは低感受性である。さらに、これら両系統のラットを用いて舌がん発生に関連する5つのQTL(tongue squamous cell carcinoma1〜5:Tscc1〜5)が見出だされている。 今回DAラットのTscc1領域とTscc4領域をWFラットに別々に導入した2系統のコンジェニックラットを作成した。これら2系統のラットに4NQO投与による発がん実験を行った結果、基準のWFおよびDAラットに比較して有意な発がん頻度差を示すことが確認された。 さらに、これらの領域にある候補遺伝子のmRNA発現とタンパク質発現を調べる目的でマイクロアレイと抗体アレイ解析を行った。舌発がんが見られたDAラットの舌がん組織と4NQO無投与のDAラットの舌粘膜組織を用いてこれらの発現を比較検討した。その結果、舌がん組織と無投与のDAラットの舌粘膜組織とのシグナル比が大きく異なる遺伝子とほとんど差異の見られない遺伝子など、遺伝子ごとの変動は多様であったが、Tscc1とTscc4領域における候補遺伝子の多くはシグナル比が有意に高かった。 以上のように現時点では、Tscc1領域にあるNQO1遺伝子とTscc4領域にあるPthrp遺伝子については、舌発がんへの関連の有無を3方向から(コンジェニックラット、抗体アレイ、トランスジェニックラット)検討を行っている。前2者の検索結果の範囲から、2つの遺伝子は舌発がんへの感受性に高い関連性を有することが認められたと考えている。 今後トランスジェニックラットによる検索を含めた研究解析を行うことで、同様の結果が得られるのではないかと期待しております。
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