研究課題/領域番号 |
16591906
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
大槻 昌幸 (2006-2007) 東京医科歯科大学, 医歯学総合研究科, 准教授 (30203847)
原田 直子 (2004-2005) 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (70372448)
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研究分担者 |
田上 順次 東京医科歯科大学, 医歯学総合研究科, 教授 (50171567)
大槻 昌幸 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教授 (30203847)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,750千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 150千円)
2007年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 歯根う蝕 / QLF / 赤色蛍光 / う蝕検知液 / う蝕の診断 / 臨床試験 / 蛍光 / 歯根齲蝕 / 初期齲蝕 / 診断 / う蝕象牙質 / 染色領域 / TMR / ミネラル密度 / う蝕歯質領域 / カリエスチェック / カリエスディテクター / SEM |
研究概要 |
軽度の歯根う蝕の進行を経時的にQuantitative Light-induced Fluorescence(QLF)を用いて観察することにより、QLFの歯根う蝕の診断への応用の可能性を検討した。肉眼所見で軽度と診断された歯根う蝕を3か月ごとに12か月まで、経時的にQLFで観察・記録し、う蝕病巣が発する赤色蛍光のイメージをQLF-pro(Inspector製)を用いて分析した。その際、う蝕検知液を患部に塗布した後にQLFで観察も行った。また、併せてデジタルカメラでの撮影も行った。なお、経過観察中にう蝕が進行し治療が必要になった場合は、コンポジットレジン修復等の必要な処置を行うこととした。その結果、歯根う蝕のQLFによる観察結果および分析結果は肉眼所見と概ね一致した。すなわち、肉眼的にう蝕の進行が認められた症例はすべて、QLFでもう蝕の進行が認められ、それに伴ってΔR値が増加した。一方、肉眼でう蝕の進行が認められなかった症例では、ΔR値の変化はほとんど認められなかった。また、QLFイメージではう蝕検知液によるう蝕病巣部の赤染が強調して観察された。したがって、う蝕検知液とQLFを併用することによって、より微小なう蝕を検出できる可能性が示唆された。QLFは根面う蝕の診断に有効であると考えられるものの、その診断法を確立するためには、より多くの症例について検討する必要があると思われる。
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