研究課題/領域番号 |
16591968
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
|
研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
古屋 良一 昭和大学, 歯学部, 教授 (80092435)
|
研究分担者 |
新谷 明幸 昭和大学, 歯学部, 助教授 (10119208)
船登 雅彦 昭和大学, 歯学部, 講師 (10146897)
菅沼 岳史 昭和大学, 歯学部, 講師 (10196694)
|
研究期間 (年度) |
2004 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
|
キーワード | 顎機能障害 / データベース / プロトコール |
研究概要 |
顎機能障害患者のデータベース構築にあたり、主訴、既往歴、現病歴および三大症候を把握するための質問表ならびに検査所見記入用のプロトコールを作成した。三大症候について顎関節雑音、疼痛、開口量を、顎運動に関して開閉口路、偏心運動量を、口腔内軟組織所見として頬粘膜ヒダ、舌圧痕を、咬合所見に関して欠損の有無、咬合状態、咬合様式、咬頭嵌合位や歯牙接触の異常の有無を、画像情報としてエックス線所見、MRI所見を、精神心理学的側面から不安-抑うつ傾向、性格傾向を、顎関節症の症型診断、治療方法および転帰を記入する項目を設けた。このプロトコールにリンクさせたデータベース入力用フォーマットを作成し、良好な治療成績の得られた患者のデータをパーソナルコンピュータに入力しデータベースを構築することができた。 その結果、治療成績に関して73〜83%の有効率を示し、治療が有効であったものは患者教育および理学療法が共通して多く、それ以外にもI型、II型ではスプリント療法や薬物療法、IIIb型では薬物療法や外科的療法、IV型はスプリント療法も認められた。 顎機能障害の診断はエキスパート・システムが顎機能障害に関する知識を処理する上で有用と考えられ、今回、データベースとして蓄積した知識ベースを、どのような症例でも共通に使用できる推論機構を用いて処理することにより問題解決を図っていくことができる。プロトタイプ・システムとして知識ベースは顎関節雑音ユニット、疼痛ユニット、開口量ユニット、画像検査ユニットおよび随伴症状ユニットを構成し、これらのユニットのどれに当てはまるかからルールを決め診断ユニットを製作する。そして、得られた異常所見から治療法を決定するルールを決めることが必要である。その後、人工知能に関する理論的基礎および知識工学に関する方法論的基礎を有する技術者によりエキスパート・システムが構築されると考えられた。
|