研究分担者 |
松浦 正朗 福岡歯科大学, 歯学部, 教授 (10089451)
長島 義之 福岡歯科大学, 歯学部, 助教 (30389415)
渡津 章 産業技術総合研究所, サステナブルマテリアル部門, 研究員 (90358375)
寺岡 啓 産業技術総合研究所, 先進製造プロセス研究部門, 研究員 (00357542)
斉藤 尚文 (斎藤 尚文) 産業技術総合研究所, サステナブルマテリアル部門, 主任研究員 (40357059)
森田 雅之 福岡歯科大学, 歯学部, 助手 (50308384)
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研究概要 |
(1)プラスチックインプラントの製作(渡津、寺岡担当) φ1.6mm×7mmのアクリリックレジンの軸面にDCスパッタリング法によりチタン薄膜をコーティングし,実験用インプラントを製作した. (2)酸化チタンのスパッタリングおよびチタンコーティングの評価(渡津、寺岡,斉藤担当) 実験用インプラントの表面性状を走査型電子顕微鏡とelectron probe micro-analyzer (EPMA)で評価した.コーティング層の厚さは100-200μm程度が実験に適しており,DCスパッタリングによる不純物の少ないコーティングが可能であることが確認された. (3)試作インプラントのラット脛骨への埋入(城戸・松浦担当) 4週齢のSDラット脛骨に実験用インプラントを埋入した.埋入部位は膝関節の関節頭上頂部から約10mm下方とした.埋入後4週間で灌流固定を行い,試料を採取した. (4)プラスチックインプラントのオステオインテグレーションの組織学的評価(城戸,長島担当) 埋入から4週間におけるインプラントを含む組織標本を製作し、インプラントー骨界面および周囲組織の反応を評価した.観察は光学顕微鏡,走査型電子顕微鏡および透過型電子顕微鏡を使用し,インプラントー骨界面の無構造層の存在の確認,インプラント周囲の石灰化の様相,骨内コラーゲンの形態に注目して観察した. (5)実験の総括(城戸担当) 得られた知見を総括して,開発された実験用インプラントの有用性とインプラント周囲の組織反応について検討した.Okamatsu K, Kido H, Sato A, Watazu A : Ultrastructure of the interface between titanium and surrounding tissue in rat tibiae-A comparison study on titanium- coated and uncoated plastic implants, Clinical Implant Dentistry and related Research 9(2):2007:110-111.
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