研究課題/領域番号 |
16591982
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
濱本 宜興 山形大学, 医学部, 助教授 (40231526)
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研究分担者 |
高橋 晃治 山形大学, 医学部, 講師 (80282226)
櫻井 博理 山形大学, 医学部, 助手 (50333977)
秋場 克己 山形大学, 医学部, 助手 (00396558)
冨塚 謙一 山形大学, 医学部, 講師 (30306188)
吉澤 信夫 山形大学, 医学部, 教授 (40085808)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 歯牙移植 / 歯牙再植 / エナメル基質張白質 / 歯根膜再生 / 歯原性腫瘍 / MNU / 外傷歯再植 / 歯根癒着 / 歯根吸収 / エナメル基質蛋白質 / エナメル基質由来物質 / エナメル上皮腫 / ラット / 歯原性石灰化上皮腫 |
研究概要 |
動物実験 ラット臼歯を腹部皮下組織に移植する実験系を用いて、移植歯の歯根膜障害とEMDによる歯根膜再生効果との関連を明らかにした。30分室温乾燥による陣審に対しては、EMDは歯根膜再生を誘導することができた。しかし壊死組織が多い部分では再生を誘導できなかった。歯根膜を機会的に除去した場合では、歯根吸収や歯根表面上の骨形成が観察された。つまり歯根膜が広範囲かつ重度に障害された場合、EMDの効果は局所的・限定的であり歯根膜を完全に再生できないことが明らかになった。 歯原性腫瘍細胞によるエナメル基質産生を検証する実験を行なった。ラット下顎にMNUを局所投与し、正常エナメル上皮細胞とそれらから誘発された腫瘍細胞によるエナメル基質分泌を比較した。ラット下顎にはエナメル芽細胞、ヘルトビッヒ上皮鞘細胞、マラッセ上皮遺残細胞等の機能や形態が異なるエナメル上皮細胞が存在したが、そのいずれもが増殖し、形態の異なる歯原性腫瘍を形成した。この腫瘍のエナメル基質産生状態は由来細胞の機能を反映していた。本研究により歯原性腫瘍の由来に対して有益な所見が得られた。 臨床研究 歯牙移植における歯根膜再生に対するエナメル基質由来物質の利用方法の検討。歯牙挺出により歯根が露出した歯を移植歯として使用したとき、エナメル基質由来物質は露出歯根面上の歯根膜再生を誘導した。2症例において付薪レベルprobing attachment levelが改善し、歯根膜再生が認められた。 外傷性脱臼歯の再植と歯牙移植とは、手術の目的、背景、局所の状態等の諸条件が異なる。前者は事故的であり条件は症例によって大きく異なる。後者は予定手術であり、条件はほぼ均一で良好である。それぞれの術前状態、術中所見および術後経過を比較することにより、脱臼園の移植・再植後の予後に影響を与える因子を明らかにする研究を行なった。
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