研究課題/領域番号 |
16592042
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
矯正・小児系歯学
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研究機関 | 日本歯科大学 (2006) 新潟大学 (2004-2005) |
研究代表者 |
寺田 員人 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 教授 (00139312)
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研究分担者 |
森島 繁生 早稲田大学, 理工学部, 教授 (10200411)
宮永 美知代 東京芸術大学, 美術学部, 助手 (70200194)
七里 佳代 新潟大学, 保健管理センター, 講師 (60235538)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2004年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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キーワード | 顎変形症 / 外科的矯正治療 / 表情 / 心理学的評価 / QOL / スマイル / 二次元顔面計測 / 三次元顔面計測 / 心理テスト / 3次元形態 / 3次元計測 / 心理学的変化 |
研究概要 |
外科的矯正治療前後の心理・精神面と表情表出の変化とその相互作用を調べ、静的、ならびに動的な表情表出の調和を目指した治療体系を構築することを目的に以下のことを行った。 1.外見と心理・精神面とは関係が深く関わっている笑顔について、外科的矯正治療前後における安静時とスマイル時の表情を二次元ならびに三次元計測し、評価した。 その結果、外科的矯正治療により、骨格形態、中顔面部の陥凹観、軟組織のバランスも改善され、軟組織の動きも滑らかとなった。外科的矯正治療後のスマイルでは、頬部、中下顔面部の軟組織の動きが大きくなり、口角が上外側に引き揚げられ、よりきれいな弓なりとなった口裂を形成していた。結果として、スマイル時、大きな軟組織の移動と細かな変化を表出した。 2.顎変形症を有する患者の多くは、下顎の前突感、顔の曲がりなど顔貌の不調和を悩みながら長期に亘り精神的ストレスを抱え、心理・精神面に悪影響を及ぼしていることが予想される。そこで、外科的矯正治療による心理・精神的な変化を調べることを目的に、外科的矯正治療患者を対象に状態・特性不安検査(State-Trait Anxiety Inventory,日本語版STAI)を用いて、調査を行った。 その結果、状態不安、特性不安ともに、対照群とした大学生と比較して良好な状態にあった。 以上の結果から、外科的矯正治療により、硬組織形態ならびに軟組織形態の均整が得られたことにより表情表出時の軟組織の動きが円滑に行われていた。一方、外科的矯正治療後の精神状態が向上し、より安定した状態となっていた。そのことは、外観と心的状態、両者が関連していることが示唆された。
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