研究課題/領域番号 |
16592054
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
矯正・小児系歯学
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
倉林 仁美 昭和大学, 歯学部, 講師 (20255889)
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研究分担者 |
近藤 信太郎 昭和大学, 歯学部, 講師 (60186848)
向山 賢一郎 昭和大学, 歯学部, 講師 (60190849)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2004年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 永久歯萌出順序 / 成長発育 / 顎顔面形態 / 唇顎口蓋裂 / 永久歯交換順序 |
研究概要 |
混合歯列後期の交換の様相を観察することで、将来の顎顔面と不正咬合の状態やその程度を予測し、本格的矯正治療時期を決定する際の一助になると考えた。 資料及び方法としては、昭和大学歯科病院矯正科に登録されている混合歯列期の患者で、診療録の記載が正確にされている診療録、口腔内写真、口腔内模型、パノラマエックス線写真により乳歯の脱落年齢、永久歯の萌出年齢より、第二大臼歯の萌出開始期が側方歯群の交換期以降のもの(以下離開型と略記)と交換中のもの似下重複型と略記}に大別し、側面セファロにより顎顔面形態の分析を行った。その結果、重複型には特に女児において、下顎の成長の良好なタイプが含まれており、永久歯の萌出順序と顎顔面形態との関連性が示唆された。第一大臼歯先行型では重複型へと移行するのではないかという仮説については肯定する結果を得られ、III級患者においては第二乳臼歯の脱落がやや早く、下顎第二大臼歯の萌出がわずかに促進されることで重複型の発現率が多くなることが示唆された。唇顎口蓋裂患者においても同様の所見が認められたが、コンビームCTを用いた三次元的画像診断においては、上顎歯列弓形態と歯槽基部の形態が一致しないものが認められ、顎裂の多くは、中、側切歯間に関与する位置や形態であり、犬歯の歯槽骨内の高さについては顎裂側がやや高く、従来犬歯萌出前としていた顎裂部骨移植に関しては時期の検討が必要であると考えられた。顎裂部を含めた、総合的な咬合診断が可能なことにより、外科医との手術計画はもとより、遠隔地における咬合診断においても有用であると示唆された。不正咬合においての歯冠幅径の増加傾向は確認されているが一般的な増加傾向は確認されていないため十分な考察がされず今後の課題となると考えられる。
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