研究課題/領域番号 |
16592072
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
歯周治療系歯学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
原 宜興 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (60159100)
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研究分担者 |
安部 達也 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 講師 (80271112)
吉村 篤利 長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (70253680)
鵜飼 孝 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (20295091)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2004年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | B細胞 / 骨吸収 / TNF-α / RANKL / OPG / 免疫組織学的研究 / 破骨細胞 / 病理組織学的研究 / Tリンパ球 / 好中球 / LPS |
研究概要 |
炎症性骨吸収は炎症性細胞浸潤と破骨細胞による骨吸収を特徴とする。RANKLはRANKと結合し破骨吸収に促進的に関与する。またOPGはRANKLとRANKの結合を拮抗阻害し骨吸収を抑制する。LPSをマウス歯肉へ頻回投与し、RANKLおよびOPG陽性細胞の変化を検討した。その結果、炎症性骨吸収が増加する際にはRANKLを発現する炎症性細胞の増加とOPGを発現する非炎症性細胞の減少が、骨吸収が減少する際にはOPGを発現する炎症性細胞の増加が重要と考えられた。また炎症性骨吸収の促進にはT細胞の発現するRANKLが、骨吸収の抑制時にはOPGを発現する好中球が重要な働きをしていることが示唆された。 一方、B細胞の炎症性骨吸収への関連を明らかにするため、実験群としてSCIDマウスに正常マウスから分離したB細胞を移入した移入群を、対照群として正常マウス群及びSCIDマウス群を用いた。各群のマウス歯肉に、LPSを13回投与した後屠殺し、通法に従って病理組織切片を作製した。In vitroでは、LPSを投与した正常マウス脾臓からB細胞を分離してLPSで刺激したLPS刺激B細胞を用いた。正常マウスのbone marrow macrophage(BMM)をMCSFとRANKLの存在下で培養し、その後未刺激B細胞、LPS刺激B細胞、またはLPS刺激B細胞とanti-TNF-α抗体を添加した群を作製した。培養後多核のTRAP陽性細胞数を計測した。その結果、B細胞が炎症性骨吸収に対して促進的に働いていることが明らかとなった。また、LPS刺激B細胞が破骨細胞形成に促進的に関与し、その作用がanti-TNF-α抗体によって抑制されることから、B細胞はLPSによって刺激されてTNF-αを発現し、破骨細胞生成に対して促進的に関与することが示唆された
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