研究課題/領域番号 |
16592099
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会系歯学
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研究機関 | 日本歯科大学 |
研究代表者 |
江面 晃 日本歯科大学, 新潟歯学部, 教授 (40130653)
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研究分担者 |
末高 武彦 日本歯科大学, 新潟歯学部, 教授 (40112966)
黒川 裕臣 日本歯科大学, 新潟歯学部, 助教授 (30147847)
小松崎 明 日本歯科大学, 新潟歯学部, 助教授 (60256980)
遠藤 敏哉 日本歯科大学, 新潟歯学部, 助教授 (80152015)
長谷川 優 日本歯科大学, 新潟歯学部, 講師 (80339465)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 要介護高齢者 / 歯科治療 / TスキャンII^<【○!R】> / 唾液分泌量 / 口臭 / 顔面計測 / T-スキャンII / TスキャンII |
研究概要 |
要介護高齢者に対する歯科医療はQOL等の向上に有用であるとする報告がなされている。そこでの歯科的評価は口腔内診査、歯科的訴えおよび咀嚼効率、口腔清掃度であった。本研究ではこれらに加え歯科治療が咬合接触状態、唾液分泌量の変化や顔面規格写真から顎口腔領域の形態的改善がADL、QOLの向上にどのように影響を及ぼすのかを、歯科治療前後に調査を行い明らかにすることを目的とした。 【方法】 在宅往診ケアチームが訪問歯科診療を実施している新潟市内介護保険施設の歯科診療対象者および対照として群馬県高崎市内の介護保険施設において対象者の1)口腔内診査・義歯の適合度、2)咬合接触状態の検査、3)口腔乾燥状態の測定、4)写真による顔面計測、5)BDR指数、さらに健康状態として1)ADL、2)障害高齢者の日常生活自立度、3)認知症高齢者の日常生活自立度、4)医科的疾患の既往、5)行動状態を調査した。 【結果および考察】 歯科治療群と対照群において検討を行った。 1.咬合接触時間の短縮がみられ、咬合接触状態が改善する傾向を認めた。 2.咬合接触面積が増加し、咀嚼時の咬合面圧負担域が増加する傾向を認めた。 3.左右側また前歯・臼歯での咬合のバランスが改善され、咬合時に平衡状態を保つ傾向を認めた。 4.頬粘膜の湿潤度が増し、口腔内の湿潤度が保たれる傾向を認めた。 5.顔面脛側により上口唇の後退と左右側の対称性が明らかとなり、調和した下顔面顔貌が得られる傾向を示した。 以上より、口腔機能の改善を多角的に評価することで、要介護高齢者の最大の生き甲斐といえる「食べること」の機能回復のみならず歯科医療がQOLに与える影響が明らかとなった。
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