研究課題/領域番号 |
16592106
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎看護学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
足立 みゆき 岐阜大学, 医学部, 講師 (20263494)
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研究分担者 |
大津 廣子 岐阜大学, 医学部, 教授 (70269637)
宮林 郁子 聖マリア学院大学, 看護学部, 教授 (40294334)
渡邉 亜紀子 (渡邊 亜紀子) 岐阜大学, 医学部, 助手 (00362153)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 倫理的感受性 / 倫理教育 / 倫理的判断 / 倫理的感受性測定尺度 |
研究概要 |
1.看護師の倫理的感受性に関する形成・影響因子について 1)調査方法:臨床で働く看護師を対象に、倫理的感受性に関する半構成的インタビューを行った。インタビュー内容は逐語録におこし質的分析を行った。 2)倫理的配慮:調査方法に関しては、岐阜大学倫理審査委員会の承認を得た。また、対象者への倫理的配慮として、研究目的・方法・研究協力と辞退の自由、プライバシーの保護のための対策、研究成果の報告と公表について説明を行い、同意を得た。 3)結果:(1)対象の属性:女性25名,男性2名。平均年齢30.5±5.7歳。看護師経験年数9.1±5.8年。職位スタッフ21名、副看護師長6名。 (2)分析・まとめ:看護師の倫理的感受性は【日常生活で培われた道徳観】に【看護師としての倫理的判断に必要な知識の習得】が加わり、価値体系が再形成されることによって形成される。看護師の倫理的感受性は、【意図的学習】【専門職としてのプライド】【批判的思考】といった内的因子に【支援的な職場環境】【患者の反応】といった外的因子が加わることによって、【批判的思考】が洗練され【臨床における知識の蓄積】が行われることによって向上する。反対に、【支援的でない職場環境】や【自主的に学習する意欲のなさ】【倫理的問題への無関心】な状況は倫理的感受性を低下させる。 2.基礎看護教育における倫理教育について ウィスコンシン大学では日本の倫理教育と異なり、基礎概念の導入に始まり、具体的事例に対する対処方法を実際の病院の倫理審査委員会へ参加して検討するなど様々な方法が行われていた。日本においても、臨床と連携した倫理教育を行うことによって、学生は倫理的問題に関する知識を習得するだけでなく、実践的な問題解決能力を習得できると言える。
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