研究課題/領域番号 |
16592108
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎看護学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
山内 豊明 名古屋大学, 医学部, 教授 (20301830)
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研究分担者 |
角間 辰之 久留米大学, バイオ統計センター, 教授 (50341540)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,570千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 270千円)
2007年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | フィジカルアセスメント / アウトカム評価 / 看護教育 |
研究概要 |
フィジカルアセスメント教育は基礎入門教育・大学院教育ともに充実を図ることはもちろんのこと、継続教育との連携による系統的な教育システムを構築していく必要もある、と提言されている。限られた条件の下でどのような教育方法が効率よく効果ある方法であるかを実証していくことは、看護教育をより充実させていくことに繋がる。臨床看護師の看護技術の質の向上のためにも、入門教育ならびに継続教育の系統的なシステムが必要であり、その開発・構築をしていくことを目的として本研究事業を遂行した。 免許取得前の入門レベルでの呼吸音・心音聴取に重点をおいたフィジカルアセスメント教育ならびに臨床看護師を対象にした呼吸音・心音聴取に焦点をおいたフィジカルアセスメント研修会を行った。教育・研修は期聞を空けて複数回繰り返し、教育・研修前後ならびに期間をおいた後でスピーカーあるいはシミュレータを用いて聴き取り検査を実施し、回答を評価した。 1回の研修のみで有意な上昇がみられたものもあれば、3回の研修を経てもあまり教育効果がなかった項目もあった。異常呼吸音では全3回の研修を終了した後の正解率が全て9割を超えていたのに対し、正常呼吸音ではそうではなかった。異常呼吸音の方が音の性質に特徴があり、研修により習得されやすい傾向にあることが明らかとなった。また呼吸音の種類により聴取技術の教育効果は異なり、必要とされる研修期間も異なることが明らかとなった。一方、心音聴取については明らかな認知レベルの向上や定着が認められなかった。 これらの結果を踏まえた教育・研修プログラムを行うことで、効率よく効果ある教育効果を生み出していくことが可能となることが期待できる。今後さらなる研究を行うことで効率よく効果ある研修方法を実証し、入門教育ならびに継続教育を充実させていく必要があると考えられた。
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