研究分担者 |
春山 早苗 自治医科大学, 看護学部, 教授 (00269325)
鈴木 久美子 自治医科大学, 看護学部, 講師 (80341783)
佐藤 幸子 (田中 幸子) 自治医科大学, 看護学部, 助手 (60364535)
岸 恵美子 自治医科大学, 看護学部, 講師 (80310217)
舟迫 香 自治医科大学, 看護学部, 助手 (60406171)
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研究概要 |
へき地看護活動体制の確立と診療所看護職の役割拡大 へき地診療所看護職は,診療所管轄地区の生活や特性を捉えた看護活動を実施しているが,へき地拠点病院や市町村,保健所は,へき地診療所の看護活動を理解が乏しく有効に活用していない。 そこで,平成16年から大学教員やへき地拠点病院看護管理者,保健所・市町村保健師達により,N市民の健康増進をすすめるために,診療所看護職の活用やこの地域の看護職の連携について検討した。平成18年に市町村合併があり,N市から二次医療圏域(県西地区)の看護師に拡大した。検討メンバーに他の拠点病院を加え,この地区の看護活動の連携について検討した。その結果,県西地区の看護職の保健,医療,福祉分野での看護の継続や看護職の連携,看護職の協働の基盤をつくることを目的とした「県西地区看護職の連携を考える会」を立ち上げた。『へき地看護活動を知ろう』をテーマにした研修会を企画し実施した。 この成果は,次の5つである。 1.二次医療圏域の看護師達はへき地診療所看護師の看護活動を理解した。2.へき地診療所看護師達は研修準備の過程で,へき地拠点病院看護師,保健所や市町村保健師と連携できた。3.研修会には予想以上の参加があった。研修の「診療所看護師の活動発表」,「グループワーク」は,ともに回答者の90%以上が四肢択で「満足,やや満足」と答えていた。また,「このような研修会を窓口に看護職の連携をすべし」という意見もあった。4.「県西地区看護職の連携を考える会」設立発起人達は,一連の検討経過を通して連携の必要性を認識した。5.「県西地区看護職の連携を考える会」を,継続的な会となるよう,規約を作成し次年度に引き継ぐこととした。
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