研究課題/領域番号 |
16592139
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
稲垣 美智子 金沢大学, 医学系研究科, 教授 (40115209)
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研究分担者 |
多崎 恵孔 (多崎 恵子) 金沢大学, 医学系研究科, 助手 (70345635)
松井 希代子 金沢大学, 医学系研究科, 助手 (90283118)
村角 直子 金沢大学, 医学系研究科, 助手 (30303283)
河村 一海 金沢大学, 医学系研究科, 講師 (50251963)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2004年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 糖尿病 / アセスメント / 尺度 / 患者教育 / 糖尿病ケア |
研究概要 |
【目的】 糖尿病療養行動を複合的な能力ととらえ、糖尿病患者および家族の療養行動アセスメント尺度を開発し、評価方法を確立することである。 【方法】 文献調査および先行研究より尺度項目を抽出し、糖尿病患者へのアンケート調査の結果から項目の妥当性を検討した。次いで、患者への面接調査および糖尿病教育を実践している看護師への面接を行い、項目の適切性を確認した。倫理的配慮として金沢大学医学倫理審査会にて承認を得た。 【結果および考察】 尺度構成を、「療養行動実施の有無およびマネジメント能力の高低」「糖尿病とともに生きる態度および知識」の2側面とし、40項目からなるアセスメント尺度を作成した。糖尿病教育入院をした患者51名の回答およびゴントロール指標であるHbAlcより、これらの項目によって療養行動をアセスメントすることが可能であることが確認された。次いで、糖尿病教育にかかわっている看護師へのフォーカス・グループ・インタビューより、看護師がとらえる教育入院の効果として、<療養の知識を隼活に合わせて活用する>、<コントロール状態全体を見て気持ちの調整をする>、<具体策を見出し、見えにくい退院後も何とかしたいと思う>等、7つの視点が明らかになり、40項目に包含されると考えられた。また、アセスメント尺度40項目を教育入院導入のアセスメント面接にて使用した看護師たちが描く患者の目標として、[精神的なバランスを保ち自己管理に自信がもてる]、[糖尿病に対する意識を引き戻す]、[治療や療養行動に自分の納得がいく]、[医療者の専門性を活用できる力を習得する]等、7つの目標が見出された。以上より、療養行動アセスメント尺度40項目は、療養行動実施やマネジメント能力の評価、糖尿病とともに生きる態度および知識の評価が可能であると判断でき、教育入院における面接時の患者評価方法としてその有用性が確認された。
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