研究課題/領域番号 |
16592153
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 福岡県立大学 (2005-2006) 鹿児島大学 (2004) |
研究代表者 |
奥 祥子 福岡県立大学, 看護学部, 助教授 (40284921)
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研究分担者 |
牛尾 禮子 吉備国際大学, 保健科学部, 教授 (80281525)
塚本 康子 静岡県立大学短期大学部, 教授 (60310554)
中俣 直美 鹿児島大学, 医学部, 助手 (90253921)
渡邉 智子 福岡県立大学, 看護学部, 助教授 (00268955)
津田 智子 福岡県立大学, 看護学部, 講師 (30305172)
堀内 宏美 鹿児島大学, 医学部, 助手 (70325786)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 遺族ケア / 家族ケア / 一般病棟 / 死別 / 終末期ケア / 遺族 / 終末期 / 死別後 |
研究概要 |
本研究は、一般病棟における遺族ケアのシステム化を目指し、遺族を支える看護のあり方を考察することを目的とし、二つの研究方法をとった。一つは九州地区で100床以上の病床数をもつ病院の978名の看護師長を対象にした、終末期ケアおよび遺族ケアに関する質問紙調査である。二つ目は一般病棟で近親者を亡くした10名の遺族を対象にした、面接調査である。 結果は、以下のとおりである。 1.看護師の多くが、遺族ケアは終末期ケアとは異なると捉えており、組織的な遺族ケアの取り組みは行われていなかった。しかし遺族との関わりは何らかの形で必要であると考えていた。 2.遺族ケアにつながる重要なケアである臨終の家族ケアを促進する要因は、終末期に看護師が、家族間の協力促進と家族の理解を深め、患者と家族のコミュニケーションの仲介を行うことであった。 3.家族が終末期ケアに望むことは、患者の身体の清潔保持、患者の希望を尊重、患者・家族への思いやりのあるケア、患者の苦痛の緩和、家族への情報の提供、家族と看護師の親密な関係、自宅の様な空間、家族が相談できる第三者の存在、であった。一方、家族が残された自分たち遺族に望むことは、患者を亡くした後も遺族の様子などを訪ねる訪問看護の実施や病院内に、患者の入院中から自由に利用でき、話しができる部屋の設置であった。遺族ケアに望むことは、終末期ケアに望むことと比較して、非常に少なかった。 本研究の成果から、一般病棟で死を迎える人々が多い現状では、患者の終末期から死別後までを包括した継続的、組織的な遺族ケアが必要であるといえる。
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