研究課題/領域番号 |
16592158
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 新潟県立看護大学 |
研究代表者 |
加固 正子 新潟県立看護大学, 看護学部, 教授 (00233677)
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研究分担者 |
大久保 明子 新潟県立看護大学, 看護学部, 助手 (70279850)
金井 幸子 新潟県立看護大学, 看護学部, 助手 (20360018)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 小児救急 / 看護師 / 電話トリアージ / マニュアル |
研究概要 |
本研究は子どもの救急外来における看護サービスを効果的に実施するために、看護師が行う電話対応を標準化し、その評価を行うことを目的として行われた。最初に、子どもの急に対する電話トリアージ・マニュアルを作成し、そのマニュアル導入前後の評価(A病院救急外来勤務看護師、およびそこを受診した保護者による)を実施した。救急外来看護師は86名いたが、専属配置ではなく一般外来と救命救急センターとの交替勤務であり、8割に電話トリアージに対する強いストレスがあった。 研究2年目は、全国211の小児救急医研修を受け入れている施設の看護部に、実態調査への協力を依頼した。その結果、全国114施設(51.6%)の救急外来師長またはその任務にあたる師長から回答を得た。また、研究者らが試作した「電話トリアージ・マニュアル」の使用を希望する施設に対して、救急外来看護師のストレス度や意識の変化について調査を行った。結果として、95施設(45.0%)から340名看護師の協力が得られた。救急外来および小児看護経験年数が3年以内の看護師が大多数を占めた。小児救急電話トリアージで困った経験があった看護師数は85.3%にのぼり、主な内容は<親に関連したこと><看護師自身の知識不足><医師との関連>などで、対処法は「医師に相談する」「同僚に相談する」などあった。電話トリアージに対するストレス度は「高い」のが69.8%と多数を占めた。以上のことより、電話トリアージを専属でない看護師が担当している割合は高く、多くの原因からなるストレスを抱えながら実施していることが推察された。しかし、「小児救急」に対して組織的系統的な研修がなく、電話トリアージのためのマニュアルはほぼ使用されていなかった。試作マニュアルへの要望や反響は95施設(45.0%)と大きく、1か月という短期間の利用ではあったが、マニュアル使用後のストレス度が低下する傾向であった。また、家庭看護に関する記載の利用があり、171名の利用と162名から「記述が役だった」という回答があった。トリアージ項目追加、より使い安い形式や記述の工夫への要望などが具体的に得られ、電話トリアージ・マニュアルのさらなる進展が望まれた。
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