研究課題/領域番号 |
16592176
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
日沼 千尋 東京女子医科大学, 看護学部, 教授 (40248927)
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研究分担者 |
久田 満 上智大学, 総合人間学部, 教授 (50211503)
奥野 順子 東京女子医科大学, 看護学部, 講師 (30307649)
宗村 弥生 東京女子医科大学, 看護学部, 助教 (10366370)
田久保 由美子 東京女子医科大学, 看護学部, 助教 (20385470)
中澤 誠 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (10075567)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 先天性心疾患 / 小児 / インフォームド・コンセント / トータルケア |
研究概要 |
本研究は、先天性心疾患の子どもと家族へのインフォームド・コンセントにおける医師と家族の相互の認識および期待を明らかにし、相互理解に基づく先天性心疾患の特徴を踏まえたインフォームド・コンセントモデルを開発することを目的とし、平成16〜18年度の3年間で実施した。平成16、17年度は、患児の母親30名を対象に行った面接データを、質的研究アプローチを用いて分析した。その結果、1.母親が医師からの説明をどのように感じ、対処してきたのか、2.母親は子どもの養育にあたり、どのような体験をしたか、3.家族はどのようなサポートを受け、これまで過ごしてきたのかについて、明らかになった。最終年度の18年度は、インフォームド・コンセントとその後の療育における母親の意識の構造を明らかにするために、この分析結果から得られた、コードを元にアンケートを作成し、全国4カ所の病院に通院する先天性心疾患の保護者300名の協力を得て調査を行った。因子分析の結果、インフォームド・コンセントを受けた経験のある母親の感じたことから「信頼・満足」「知的・情緒的混乱」「積極的態度・行動」の3因子が抽出された。これらの因子間には、最初の手術におけるインフォームド・コンセントの際の「知的・情緒的混乱」と「信頼・満足」は負の相関、「信頼・満足」と「積極的態度・行動」は正の相関があった。さらに、18年度は17年度に医師に対して行った、先天性心疾患の子どもの家族へのインフォームド・コンセントについての意識に関する面接結果を分析した。また、この結果と母親への面接結果との比較検討をおこない、医師と家族のインフォームド・コンセントに関して、医師の伝えようと考えることと、家族が理解し、感じている事の間にはズレがあることが明らかになった。このズレをなくし、よりよいインフォームド・コンセントのための内容や方法のさらなる検討が今後の課題である。
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