研究課題/領域番号 |
16592188
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | (財)東京都医学研究機構 |
研究代表者 |
田上 美千佳 (財)東京都医学研究機構, 東京都精神医学総合研究所, 主任研究員 (70227247)
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研究分担者 |
新村 順子 (財)東京都医学研究機構, 東京都精神医学総合研究所, 研究員 (90360700)
白石 弘巳 東洋大学, ライフデザイン学部, 教授 (80291144)
田中 美恵子 東京女子医科大学, 看護学部, 教授 (10171802)
濱田 由紀 東京女子医科大学, 看護学部, 講師 (00307654)
山村 礎 首都大学東京, 健康福祉学部, 准教授 (00260323)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 総合失調症 / 長期入院患者 / 退院促進 / 地域生活 / 看護援助 / 家族ケア / 統合失調症 |
研究概要 |
本研究の目的は、長期入院している精神障害者の退院を促し、退院後の地域生活を促進するための患者・家族への看護援助を明らかにすることである。 以下の2点を中心に研究を行った。 第1に、長期入院精神障害者の家族の経験を明らかにして、長期入院精神障害者の退院および地域生活の促進に求められる家族への看護援助について検討するために、1年以上の入院経験のある統合失調症患者の家族17家族(20名)に対して半構成的面接を行った。その結果、家族の経験の中核は、1)病気に対する家族の態度、2)患者のことを思う、3)家族ケア、4)家族自身の人生、5)家族自身の人生の見通しの中でケアを考えるの5つのテーマから構成され、またそれらを経験の中核としながら、1)医療、2)家族会、3)地域資源、4)社会に関する経験をしていることが明らかになった。家族は、家族ゆえに患者に愛情を持ち、患者の人生を思いながら、患者の幸せを願っていた。一方でケアに大変さや困難を感じながらもケアに喜びを感じることもあり、家族の中でケアの役割分担をする等の工夫や療養上の多くの問題に対処しながら、ケアを行っていた。 第2に、精神科病院及び精神科病棟において長期入院統合失調症患者の退院に向けた看護援助に焦点をあて、受け持ち看護師24名を対象に、患者および家族への援助内容と援助の特徴について把握するための面接調査を行った。質的分析の結果、患者と家族をつなぐケアとして、1)患者を含めて家族のアセスメントする、2)家族とともに生活するための支援をする、3)調整役として患者と家族の理解を深める、4)家族に情報を伝え患者への理解を深める、5)家族と患者の繋がりを絶たない工夫をする、6)病院に対する家族の信頼を得る、7)家族を地域の資源につなげる、8)家族を頼らない生活設計を構築するの8カテゴリーが抽出された。
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