研究課題/領域番号 |
16592218
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域・老年看護学
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研究機関 | 山口県立大学 |
研究代表者 |
堤 雅恵 山口県立大学, 看護学部, 助教授 (80280212)
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研究分担者 |
小林 敏生 広島大学, 大学院・保健学研究科, 教授 (20251069)
田中 マキ子 山口県立大学, 看護学部, 教授 (80227173)
涌井 忠昭 宇部フロンティア大学短期大学部, 生活福祉学科, 教授 (40220850)
原田 秀子 山口県立大学, 看護学部, 講師 (10347651)
澄川 桂子 山口県立大学, 看護学部, 前・助手 (00382391)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 高齢者 / 睡眠・覚醒リズム / アクティビティケア / 睡眠日誌 / 介護療養型医療施設 / 協働 / アクチウォッチ / アクチグラムデータ |
研究概要 |
本研究において、以下の結果を得た。 1.アクチウォッチと睡眠日誌の同時測定を行い、睡眠日誌によって睡眠・覚醒リズムを把握することが可能であるという示唆を得た。 2.睡眠・覚醒パターンの実態およびアクティビティケアへの参加頻度との関連の検討により、施設に入所している要介護高齢者の総睡眠時間の平均が8.3時間であること、認知機能やADLが睡眠・覚醒パターンと関連していることなどが明らかとなり、また、アクティビティケアへの参加が良好な睡眠につながるという示唆を得た。 3.RAPsを用いた検討では、「気分の状態」「せん妄」との関連が認められた。 4.アクティビティケアの睡眠・覚醒パターンへの効果の検討では、アクティビティケアへの参加による総睡眠時間の増加が認められた。 5.認知機能の低下した要介護高齢者における抑うつ度と睡眠・覚醒パターンとの関係の検討では、抑うつ度が高いほど夜間中途覚醒時間が増加するなど、抑うつ度と睡眠障害との関連が認められた。また、近年開発された認知症患者の抑うつ度指標であるCSDDの有効性に関する示唆を得た。 6.認知症高齢者を対象としたアクティビティケアの効果の検討では対人交流時間が増加し、また、総睡眠時間の増加および夜間中途覚醒時間の減少が認められた事例が存在した。 7.担当職種の望ましい役割分担の検討では、アクティビティケアを主に担当している職種は介護職であり、看護職と協働しながら実施しているという結果を得た。 多数の事例を長期にわたって調査したことが本研究の学術的な特色であり、それによって認知症患者をはじめとする要介護高齢者の睡眠に関する科学的信頼性の高いデータを収集することができたと考える。さらには、アクティビティケアの実践を通して、看護職と介護職の協働の実態を本研究において明らかにした。本研究結果は、高齢者ケアの領域における有用な資料となると考える。
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