研究課題/領域番号 |
16592220
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域・老年看護学
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研究機関 | 天使大学 |
研究代表者 |
白井 英子 天使大学, 看護栄養学部, 教授 (80310085)
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研究分担者 |
吉田 礼維子 天使大学, 看護栄養学部, 准教授 (90320556)
長谷部 幸子 天使大学, 看護栄養学部, 講師 (40382551)
小川 貴代 天使大学, 看護栄養学部看護学科, 講師 (30310098)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 農村部 / 在宅高齢者 / 食行動 / 食生活満足度 / 質的研究 / 食満足 |
研究概要 |
高齢者の食生活の満足を高める援助の方向性を明らかにするために、在宅高齢者の食生活の満足に影響する要因について量的調査(第1次調査)および質的調査(第2次調査)を実施した。 第1次調査の対象は、北海道の農村部に居住し、デイサービスに通所する65歳以上の在宅高齢者195人であり、質問紙による聞き取り調査を実施した。パス解析の結果、食生活の満足度に直接影響する要因は、「年齢」と[食事内容の質][一緒に食べる]の2つの食行動の因子であった。自立度は食生活の満足に直接影響する因子ではなく、家族形態は[食事内容の質]や[一緒に食べる]に影響し食生活の満足度に影響していた。さらに、生活の満足に直接影響する要因は「経済状況」と「食生活の満足度」であった。 第2次調査の対象は、第1次調査において主観的な食生活の満足度が低い人31名で、デイサービスに通所し、調査日にインタビューできた17名である。インタビュー内容を逐語録にして食生活の満足、食行動にかかわる内容の全てをデータとして抽出し事例ごとに分析した。 その結果、食生活の満足度に影響している要因は、『身体的理由』と『家族の関係性』『家族の役割』『つくってもらうから』に分類された。『身体的理由』は、身体の不自由により、買い物、調理行動が制限される、身体状況により食事量が制限されるなどが食生活の満足に影響していた。また、『家族の関係性』は、配偶者や嫁との関係性の中で、自分が食事をつくることに負担感をもち、また、つくってもらうことへの気遣いや家族の中の孤食が、『家族内の役割』は、家族のために料理をすることが役割と感じることが、『つくってもらうから』は、食事をつくってもらっているから満足しなくては、という思いが食生活の満足に影響していた。デイサービスは、高齢者の食生活の満足度を高める一つの要因であり、今後、食事を共有する多様な場の提供が必要である。
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