研究課題/領域番号 |
16602005
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
表象芸術
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
岩井 正浩 神戸大学, 発達科学部, 教授 (80036392)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2004年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 高知よさこい祭り / よさこい鳴子踊り / 現代の都市の祭り / よさこい節 / パフォーミング・アーツ / 祭りのパフォーミング・アーツ |
研究概要 |
2004年〜2006年度の調査・研究によって得られた成果は以下の通りである。 (1)2004年度のよさこい祭りでは、音楽制作のキーパーソンである三谷章一氏との長時間対談を始め、地区競演場の責任者、数多くの音楽および振付け制作者を対象として、聞き取り調査を実施し、よさこい祭りを支えている人々の役割と位置づけを明らかにした。 (2)2005年度では、実際に地方車に搭乗し、パフォーマーの側からのアプローチを実施した。チームは52回皆勤の地元町内会チームである「上町よさこい鳴子連」である。地方車の役割、子どもチームにおけるパフォーミングが、子どもの成長、よさこい祭りの発展にとって大きな役割を果たしていることを明らかにした。 (3)2006年度では、53回皆勤の商店街チームである「帯屋町筋」チームの地方車に搭乗した。テレビ局の取材(全国放映)を受けつつ、地方車のトップから鳥瞰的に祭りを調査し、全体像を把握することができた。そして商店街の重要な要として、祭りが位置づけられていることを明らかにした。中間的まとめとして単行本『これが高知のよさこいだ!いごっそとハチキンたちの熱い夏』を、岩田書院から刊行した。 (4)以上、現代の都市の祭りであるよさこい祭りの創造と進化は、町内会と商店街、そして地区競演場の底支えで成立していること、人口30万人規模が、都市の祭り規模として適正であったこと、さまざまな課題を市民レベルで克服してきたことにある。さらに重要なのは、祭りへの参加規程を最小限にして自由性を正面に据えたことである。それらは、(1)音楽《よさこい鳴子踊り》の一部を含めること、(2)鳴子を両手に持つこと、(3)前進すること、である。これらは土佐人の自由性・開放性の精神表出であり、パフォーミング・アーツを常に創造し進化させている。
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