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民族舞踊の伝承システムの現代的変容と伝統文化への影響-バリ・ラオス・日本を中心に

研究課題

研究課題/領域番号 16602018
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 表象芸術
研究機関中部大学

研究代表者

嘉原 優子  中部大学, 人文学部, 助教授 (70333169)

研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード民族舞踊 / 伝統文化 / 現代的変容 / バリ / ラオス / 日本 / 伝承 / 文化人類学 / 女性 / 子供 / 伝統芸能 / 伝承システム / 信仰 / バリ:ラオス:日本 / 伝統舞踊 / 沖縄 / 奄美
研究概要

バリ(インドネシア)とラオスにおいては、公的教育機関や私的サークルにおける一対多の舞踊伝承形態を、従来の師と弟子といった一対一の関係の教授形態と比較し、民族舞踊を中心とした伝統芸能の伝承システムの変化について考察した。バリでは、30代から70代の6名の女性舞踊家へのインタヴュー内容を比較検討し、各世代の女性舞踊家の舞踊習得過程を明らかにした上で、民族舞踊の伝承システムの現代的変容が伝統文化に与えた影響について考察した。ラオスでは、国立音楽舞踊学校の現状を調査し、卒業生たちの舞踊家としての将来が、今後の観光業の発展に支配さていることを明らかにした。しかしながら、現時点では、バリでみられるような新しい観光文化の創出には至っておらず、現状では近隣諸国における観光産業の模倣としてのラーマーヤナ復活にとどまっている。日本では、東美濃地域の農村歌舞伎と奥三河花祭りの伝承の現状を調べた。農村歌舞伎は、戦中戦後の中断をはさんで、近年、盛んに演じられるようになっているが、かつて村人の最大の娯楽のひとつであった歌舞伎が、過疎化・少子化の進む現状にあって、行政から地域活性化の機能を担わされていることがわかる。また、奥三河の花祭りでは、過疎化の進む地域を超えて、地域外の伝統芸能に関心を抱く人々によっても伝承され、その一部の人々は実際に祭礼を支えていることが確認された。農村歌舞伎、花祭りのいずれもが、学校教育との関係を築き上げ、教育の一環として地域の伝統を伝承していこうと試みている。
日本と、バリ・ラオスにおける民族舞踊伝承の現状における相違は、前者が地域に伝わる伝統芸能をもっぱら地域活性化のために活用しようとしているのに対して、後者は同じく地域の活性化を目的としてはいても、それが現金収入を得るためといった個人的な目的のための手段としても捉えられている傾向が強い点にある。

報告書

(4件)
  • 2006 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2005

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] バリにおける女性舞踊の誕生と変遷2008

    • 著者名/発表者名
      嘉原 優子
    • 雑誌名

      中部大学人文学部研究論集 19号

      ページ: 167-180

    • NAID

      110007025101

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] Juurnal of The College of Humanities2008

    • 著者名/発表者名
      Yuko YSHIHARA
    • 雑誌名

      Juurnal of The College of Humanities no.14

      ページ: 167-180

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要
  • [図書] ラオスの楽器2005

    • 著者名/発表者名
      藤井知昭
    • 総ページ数
      174
    • 出版者
      中部高等学術研究所
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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