研究概要 |
(1)教員研修を実験を踏まえ,発見的学習を可能にする数学教育のあり方を問う方向で指導可能な方法を実施し,学力低下・生徒の興味関心喪失の改善の可能性を紹介できた.数学の楽しさを体得することを可能にする教育プログラムを作成し,文系の算数教育に生かすことができる実験校を作り出し,数学の楽しさを知ることによって,算数嫌いな教員をなくす努力を可能にする方策を考えるとともに,将来に向けて実施可能な方向を作る. (2)数学教員の「科学の祭典」への参加と,数学が楽しいことを啓蒙活動として市民に伝える公開講座を開催した.数学の知識伝達とは異なる,啓蒙活動のあり方を静岡市で展開し,将来の継続事業を実施かのうとした. (3)科学館に数学を主体的に考える数学コーナーをつくり,ワークショップ形式の方法で活動可能な状況を作り出した. (4)資格検定制度の活用が「学力低下」防止につながるかどうかを調査研究し,検定制度の有用性と数学検定の可能性を評価できた. (5)海外との数学教育改善の研究では,日米の大学教育の意見交換を実施し,実際にアメリカの大学生への授業を行った. (6)学力低下対策については,現在の数学教育の教育環境の遅れについての問題点が指摘させる.この環境-情報化社会での数学教育のあり方について-は今後の日本の教育の大きな問題になるであろう.この点については今後の問題として残った.
|