研究分担者 |
村川 雅弘 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (50167681)
山崎 洋子 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (40311823)
西村 宏 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (30029722)
近森 憲助 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (40108874)
藤村 裕一 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (00335829)
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研究概要 |
本研究は,総合的な学習の学びと教科等の学びをつなげることが,子どもの学びの一つとして極めて重要なことであり,「各教科等で身に付けた知識や技能などが,相互に関連付けられ,深められ,そして児童生徒の中で総合的に働くようにする」という総合的な学習の重要な役割に着眼したものである。 本研究の成果は,理論的な成果として,(1)総合的な学習と教科学習等の関連についての経緯と動向に関して,とりわけ単元レベルでの関連の意識化・具体化,4つの学力(学んだ力,学ぶ力,学ぼうとする力,学んだ力を総合的に生かす力),合科的な指導と関連的な指導について明らかにし,(2)経験に基礎づけられたカリキュラム構成原理の地平を求める視座から,「学びの統合」/「統合の学び」に関して思想史的に解明し,(3)学びの総合化をうながす学校カリキュラムの開発,(4)多様な学びを総合的につなぐ自己評価法,(5)ポートフォリオを活用した学びのカリキュラムづくりの観点から,学年カリキュラムと単元レベルでの関連性についての理論を明らかにした点,また,実践的成果として,(1)表現しながら自己の生き方を深める「総合的な学習の時間」の在り方,(2)豊かな表現力を育成する総合学習の授業づくり,(3)バランスのとれた学校カリキュラムが高く評価されている英国モルシャム校とPSHE教育において創造的表現を可能にしている英国イーヴェリン・ロウ初等学校の実践を論証した点にある。
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