研究課題
基盤研究(C)
1.CD28ファミリーに属するICOSや、そのリガンドB7RP-1を欠損したマウスでは、T細胞依存性抗原である羊赤血球の免疫に対して胚中心(GC)が正常に形成されず、血清中IgG量も低い。従って、ICOS/B7RP-1はCD4 T細胞-B細胞相互作用に働き、GC形成、抗体産生を制御しているのではないかと思われた。本研究では、ICOSのシグナルがCXCR5^+濾胞BヘルパーT細胞(T_<FH>細胞)の誘導に関わっているのではないかと仮説を立て、これまでにCD4 T細胞上のCXCR5の発現調節に関わる分子として報告されているOX40/OX40Lとともに、GC形成とCXCR5^+ T_<FH>細胞誘導におけるICOS/B7RP-1の役割について比較検討を行った。結果、脾臓におけるPNA^+ B220^+ GC B細胞とCXCR5^+ T_<FH>細胞の誘導は、OX40/OX40LよりICOS/B7RP-1によって制御されていることを示し、ICOSによるCXCR5^+ T_<FH>細胞誘導調節はT-B細胞相互作用を介することを明らかにした。ICOS/B7RP-1は脾臓、リンパ節ともにCXCR5^+ T_<FH>細胞の誘導に重要な働きをもつが、OX40/OX40Lもまた限られたマウス系統のリンパ節においてPNA^+ B220^+ GC B細胞とCXCR5^+ T_<FH>細胞誘導に関与することも示した。また、脾臓やリンパ節中に見られる活性化CD4^+ T細胞はOX40、ICOS、CXCR5の発現の有無により4つのサブポピュレーションに分けられることを見いだした。このうちICOS^+ CXCR5^+ OX40^- CD4^+ T細胞がT_<FH>細胞であり、残る3つのポピュレーションの内いずれかが局所において炎症等を誘導するTh1やTh2細胞である可能性が考えられた。現在さらに解析中である。2.NKT細胞の機能発揮にICOSが重要な役割を担っていることを示した。
すべて 2005 2004
すべて 雑誌論文 (30件)
Infection and Immunity 73
ページ: 7356-7365
The Journal of Immunology 175
ページ: 2340-2348
ページ: 1586-1592
European Journal of Immunology 35
ページ: 1773-1785
Blood 106
ページ: 184-192
International Immunology 17
ページ: 523-530
Blood 105
ページ: 2082-2089
Biochemical and Biophysical Research Communications 327
ページ: 201-207
日本臨牀 増刊号 臨床免疫学(上) 63
ページ: 34-39
炎症と免疫 13
ページ: 34-40
Infect Immun 73
J Immunol 175
Eur J Immunol 35
Int Immunol 17
10019359132
Biochem Biophys Res Commun 327
Blood
Transpl. Int. 17
ページ: 351-361
J. Exp. Med. 199
ページ: 437-448
The Journal of Immunology 172
ページ: 2530-2541
Transpl Int 17
J Exp Med 199
J Immunol 172
ページ: 201-201
ページ: 2082-2082
ページ: 351-351
ページ: 437-437