研究課題/領域番号 |
16639020
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 企画調査 |
研究分野 |
社会系歯学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
鄭 漢忠 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助教授 (80180066)
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研究分担者 |
高橋 浩二 昭和大学, 歯学部, 助教授 (40197140)
館村 卓 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 助教授 (60188266)
谷本 啓二 広島大学, 大学院・医歯薬総合研究科, 教授 (10116626)
大重 日出男 愛知学院大学, 歯学部, 助手 (50387578)
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研究期間 (年度) |
2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2004年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
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キーワード | 摂食・嚥下障害 / 摂食・嚥下リハビリテーション / ネットワーク / 病診連携 / チーム医療 / 歯科医師会 / 病院歯科 |
研究概要 |
全国規模での歯科診療所を中心とした摂食・嚥下リハビリテーションネットワークの設立を目的とし、各地域の歯科医師会および病院歯科に対して以下の6項目のアンケート調査を行った。 (1)各地域の摂食・嚥下障害治療に関するニーズの把握 (2)摂食・嚥下障害治療に関する歯科医師会・病院歯科の対応の現状把握 (3)摂食・嚥下障害治療に関する医療連携の現状把握 (4)摂食・嚥下障害治療に関する問題点の抽出 (5)摂食・嚥下障害治療に関する今後の展望 (6)各地域の歯科医師会・病院歯科の摂食・嚥下リハビリテーションネットワーク参加への意向 調査対象は北海道、東京都、愛知県、大阪府、広島県の全郡市歯科医師会194カ所および病院歯科319カ所で回収率は郡市歯科医師会67.0%,病院歯科44.2%であった。今回のアンケート結果より、歯科に対する摂食・嚥下障害に関するニーズは十分感じ理解していること、また、摂食・嚥下障害は歯科単独での診断、治療は困難であることが多く、病診連携、チーム医療が必要であることも十分理解されていた。しかし歯科医師はその診断、治療に対する複雑、困難さを気にするあまり、講習会や研修を終了しても、臨床の場でそれを生かすことなく、積極的になりきれていないという結果であった。在宅や施設に戻った、慢性期の摂食・嚥下障害患者の口腔ケアや摂食・嚥下機能の回復維持を図り、かかりつけ歯科医として患者の摂食・嚥下機能障害の早期発見や予防に貢献することは、高次医療機関との緊密な連携と摂食・嚥下障害に関する十分な情報があれば十分可能と考える。 以上のことから、歯科診療所中心とした摂食・嚥下リハビリテーションネットワーク(摂食・嚥下障害に関する病診連携と、インターネットを利用した、摂食・嚥下障に関する情報提供、情報共有、相談システム)を早期に構築することが摂食・嚥下障害に悩む患者の福音になるものと思われる
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