研究課題/領域番号 |
16650045
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
感性情報学・ソフトコンピューティング
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
橋本 秀紀 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (30183908)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2005年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2004年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 空間知能化 / インテリジェント・スペース / ヒューマンインタフェース / 空間メモリ / 空間認識 / 分散感覚知能デバイス / ネットワークロボッティクス / ビジョントラッキング / 物理エージェント / 身体性 |
研究概要 |
本研究では、人間に対する物理的、環境的、情報的働きかけにより知的活動を支援するための知能化空間を構築し、人間の創造力を引き出すことを目指している。 本年度は知的作業を支援するインタフェースとして提案した空間メモリを構築し、その有効性について検討した。さらに、人への能動的な働きかけを実現するためには、知能化空間が自律的にある環境における人の行動を認識する必要がある。そのため、昨年度までに構築した分散感覚知能デバイスによる空間理解システムを用いて、人の移動経路の観察とその観察結果に基づく環境情報の抽出について検討を行った。 ・空間メモリの利用における空間位置の忘却性の検討と作業効率に関する検討 知能化された空間における新たな情報空間として、三次元座標を埋め込み、実空間における身体動作を介して情報(ディジタルコンテンツ)の蓄積と取り出しを可能にする空間メモリを提案している。空間メモリは実環境を情報蓄積のための目印とできることから、配置位置の忘却性の低さと身体を用いることによる直接的な情報の蓄積と取り出しに特徴がある。そのため、三次元空間に配置したディジタルコンテンツの忘却性について検証し、コンテンツを使用し続けない(20日間利用しなかった)場合にも配置位置を忘却せずに円滑な利用ができることを示した。さらに、空間メモリを使用した場合とPCを使用した場合の作業効率を作業時間の観点から定量化し、比較した結果、空間メモリを使用した場合の方が、コンテンツの蓄積、取り出しなどの時間が約20%減少し、タスク遂行のための本質的な作業時間が増加することが確認できた。 ・人の移動経路の観察とその観察に基づく環境情報の抽出 空間に分散配置された視覚センサを用いて人間の移動経路を獲得した。さらに得られた経路情報から停留点や出入口といった重要点を抽出するとともに、人間がよく利用する主要経路の導出を行った。
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