研究課題/領域番号 |
16650054
|
研究種目 |
萌芽研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
認知科学
|
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
杉田 克生 千葉大学, 教育学部, 教授 (40211304)
|
研究分担者 |
下山 一郎 千葉大学, フロンティアメディカル工学センター, 教授 (60115483)
首藤 久義 千葉大学, 教育学部, 教授 (20113897)
野村 純 千葉大学, 教育学部, 助教授 (30252886)
市川 薫 (市川 熹) 千葉大学, 大学院自然科学研究科, 教授 (80241933)
|
研究期間 (年度) |
2004 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
|
キーワード | DYX1C1 / 発達性読字障害 / 読字反応時間 / 読字障害 / DYX1C1遺伝子 / 文字認知 |
研究概要 |
日本での正常ボランティアならびに読字障害児に対してDYX1C1遺伝子検索を行った。特に昨年度塩基配列を確定した正常型DNAに加え、DYX1C1のElk-1転写因子結合部位異変(-3G-A)をもつDNAを合成し、スクリーニング検査のためのPNA法に利用した(杉田、野村担当)。明らかに発達性読字障害と診断された児童や学生に対し、PNA法により-3G-A異変を検出された児童には、塩基配列を決定して確認した。2家系の発達性読字障害例の検索も行ったが、DYX1C1遺伝子変異は検出できなかった。 神経生理学的検査は、日本での正常小学3年生を対象に読字機能検査を継続した。特に今年度は提示するひらがな文字を有意語と無意味語に分け、教育効果やfamiliarityとの関連を追及した(杉田、首藤担当)。これら検査スクーリングで発達性読字障害を疑われた児童に対し、より精度の高い文字認知検査や視覚認知機能検査を行い、症候学的に発達読字障害と診断される児童の脳内病態を明らかにした。昨年度行ったミラノならびにローマの日本語補習校、ナポリ東洋大学との共同研究を継続し、日本語かな、カタカナ、漢字、ローマ字読字における脳内認知機構の国際比較を行った(杉田担当)。 以上の基礎研究をもとに、視覚的ならびに聴覚的ルート双方を補完する教育支援方法を確立した(杉田、首藤担当)。特に無意味語での反応時間の遅れを呈する児童は、初歩段階での文字学習の不足が考慮されるため、1文字、2文字からの徹底した視覚、聴覚、筆記による学習指導方法を助言した。
|