• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

潜在性ウイルスDNAを指標としたスポーツ選手の感染症罹患リスク把握の試み

研究課題

研究課題/領域番号 16650156
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 スポーツ科学
研究機関筑波大学

研究代表者

河野 一郎  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (00132994)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードURTI / EBV / sports / saliva / SIgA / athletes
研究概要

【目的】唾液中Epstein-Barr Virus (EBV) -DNAが運動に伴う防衛体力・コンディションを示す指標となりうるかを明らかにするために,高強度運動時における唾液中からのEBV-DNAの検出方法について検討し,検量線を用いてその発現量を定量化した.
【方法】自転車エルゴメータを用いた一過性の高強度運動の前後に採取した唾液から,ChargeSwitch(Invitrogen社)を用いてDNA抽出を行った.抽出されたDNAを鋳型として,EBV-DNAを特異的に認識するプライマーを用いたPCRにより,EBV-DNAを検出した.既知の濃度であるEBV-DNA挿入ベクターを用い検量線を作成した.検量線を基準とし,唾液より検出したEBV-DNA発現量を定量化した.また,その他の免疫学的指標として広く用いられている唾液中のSIgA分泌速度をELISAを用いて測定した.血清中のEBVに対する抗体検査を実施し,対象者の感染既往の有無を調べた結果,全員が陽性であった.
【結果】唾液中EBV-DNA発現量を,既知の濃度であるEBV-DNA挿入ベクターを用いた検量線を基準とすることにより,定量化することが可能となった.唾液中EBV-DNA発現量は,高強度運動によって変動したSIgA分泌速度は,高強度運動により減少した.EBV-DNA発現量とSIgA分泌速度の変動については,相関は認められなかった.
【結論】EBV-DNA挿入ベクターを基準にした唾液中EBV-DNA発現量の定量化は有効であった.この検出系を用いることにより,唾液中EBV-DNA発現量を評価することが可能となった.唾液中EBV-DNA発現量は,一過性の高強度運動によって変化した.EBV-DNA発現量,およびSIgA分泌速度と上記道感染症の関係性については,長期的なモニタリングを含め,さらなる検討が必要である.

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書

URL: 

公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi