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自転車ロードレースにおける環境としての坂の評価-定量的測定とGISによる地図化

研究課題

研究課題/領域番号 16650159
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 スポーツ科学
研究機関志學館大学

研究代表者

岩船 昌起  志學館大学, 人間関係学部, 講師 (00299702)

研究分担者 鈴木 雄清  志學館大学, 人間関係学部, 講師 (00333253)
境 洋泉  志學館大学, 人間関係学部, 講師 (90399220)
木下 昌也  志學館大学, 人間関係学部, 助教授 (90291848)
研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2004年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワードスポーツ環境 / 自転車 / 拍速 / 運動効率 / 坂 / 知覚 / アフォーダンス / GIS / 道路 / 心拍 / 地形
研究概要

体育学・医学等での身体活動に関する成果をスポーツ環境の評価に展開するため,"拍速"という運動効率の新指標を提唱した。拍速は,1拍当たりの移動距離(meter/beat)を示し,酸素脈や一回拍出量と関連する。本研究では,拍速を用いて自転車ロードレースでの"坂"の評価を試みた。
実験道路(比高約200m平均勾配0.056)を上る場合,被験者の持久力に応じて約12〜30分かかる。拍速は,スタート直後に急激に減少し,約1〜2分で安定化する。拍速の平均値は,運動強度ごとに若干異なるが,被験者の持久力をほぼ反映する。また道路を急勾配と認める度合やペダルを踏み込む意識との相関が高く,坂の知覚の一面を指標する。一方,約5〜8分かかる下りでは,拍速は,カーブや急勾配でのブレーキによる速度制御のため,持久力よりも技術力と関連し,急勾配の認識や爽快・恐怖感との相関も高い。このように坂の知覚の過程は上りと下りで異なり,道路のアフォーダンスに起因すると思われる。また,上り下りだけでなく,コースの勾配・曲率や被験者の能力に応じた違いも拍速は定量化できる。
「ツールドおきなわ市民200km」のコースで,移動地点ごとの拍速は,その地点と約30秒前の地点との相対比高と相関が高い。30秒での移動距離は,勾配や速度との関係から一般に上りで約50m,下りで約400mとなる。200kmコースでは,約70km以降の区間で上記の規模を超える上り下りが連続するため,上りで約50m,下りで約400m先までの勾配・曲率の変化を見越して走行を効率化することが持久力温存の鍵となる。また,約80〜90km区間と約145〜165km区間では,数100m規模の上り下りが周期的に繰り返すため,精神・技術的な素早い切り替えも要求される。
ArcGISで上記の成果を基に,霧島市のサイクリングマップなどを作成した。近く大学のWebで公開する。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 自転車による上り坂移動時の行動に関する予備的研究2005

    • 著者名/発表者名
      木下 昌也
    • 雑誌名

      志學館大学人間関係学部研究紀要 26・1

      ページ: 27-35

    • NAID

      40006633381

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 自転車による上り坂移動時の行動に関する予備的研究2005

    • 著者名/発表者名
      木下昌也, 岩船昌起, 鈴木雄清
    • 雑誌名

      志學館大学人間関係学部研究紀要 26・1

      ページ: 27-36

    • NAID

      40006633381

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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