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身体トレーニングによる大腸ガンの予防効果に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16650160
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 スポーツ科学
研究機関独立行政法人国立健康・栄養研究所

研究代表者

田畑 泉  独立行政法人国立健康・栄養研究所, 健康増進研究部, 部長 (20188402)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2005年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2004年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードACF / 走トレーニング / 大腸 / がん / ラット
研究概要

大腸がんは、がんの初期段階である異常腺窩巣[aberrant crypt foci(ACF)]から腺腫となり、さらにがん腫に変化するという多段階発がん機構を経ることが知られている。平成16年度における研究により、低強度の走運動トレーニングにより、1,2-Dimethylhydrazine(DMH)により誘発されるACFが有意に減少することを明らかにした。そこで、本研究では、国民の間で行いたいスポーツの一つである水泳運動が「大腸がん」の初期段階であるACFの発生を予防しうるかについて検討を加えた。Fisher系雄性ラットに体重1kg当り20mgの1,2-Dimethylhydrazine(DMH)を1週間に1回を2回投与した後、ラットに水泳運動トレーニングと実施、安静対象群と比較した。水泳トレーニングは無付加での一日2時間、週5回行、4週間行った。トレーニング終了2日後、非運動コントロール群とともに大腸を摘出し、顕微鏡下でACF数を測定した。水泳トレーニング群のACF数(14±10個)は、非運動コントロール群(23±14個)より有意に少なかった(p<0.05)。Crypts/ACF数においても、2 cryptsにおいて、水泳トレーニング群(0.6±0.2個)が、非運動トレーニング群の値(2.2±0.4個,p<0.01)より有意に低い値であった。以上の成績から、低強度の水泳トレーニングも走運動トレーニングと同様に、DMHによって誘発されたACFの発現を抑制する可能性がある。これらの結果は、大腸がんの一次予防としての身体運動トレーニングの重要性を示唆しているものと考えられる。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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