研究課題/領域番号 |
16650212
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 福岡教育大学 |
研究代表者 |
藤本 光史 福岡教育大学, 教育学部, 助教授 (20270241)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | PDA / 手書き数式インターフェース / 数式処理 / 教育工学 / 数学教育 |
研究概要 |
本研究の3年間の研究期間を通しての目的は、次の3点であった。 1.PDA用の手書き数式入カインターフエースを開発する。 2.数式処理ソフトと連携し、手書き入力された数式の計算を行うシステムを開発する。 3.教育現場で使用するためのインターフェースについて教育的視点から研究する。 1年目に、PC用数式エディタInftyEditorの手書き数式インターフェースをPDAに移植し、さらに数式処理ソフトRisa/Asirとの通信機能を実装することで、PDA用の手書き数式入力に対応した数式処理システムAsirPadを開発した。また、RSA暗号に関する中学生用教材を作成し、福岡県内の中学校において、この教材を利用した実践授業を行った。2年目には、1年目で得られた成果を元に、AsirPadの数式エンジン部の改良とグラフ描画機能の実装を行った。 本研究の最終年度となる今年度は、前半にAsirPadの数式フォントやインターフェースのカスタマイザビリティの調整を行い、後半に実践授業を行う計画を立てて研究を行った。その結果、ユーザの使用言語や年齢などに合わせて、インターフェースを変更するためのカスタマイザビリティの向上を行うことができた。以上によって、本研究の目的は概ね達成できたといえる。 7月には、韓国で開催された国際ワークショップ「KIAS-RIMS joint workshop on Computer Algebra」において、本研究の研究成果を招待講演として発表した。また、8月に開催された情報処理学会情報教育シンポジウムにおいて、実践報告を行い、プレゼンテーション賞を受賞した。 9月以降は、本研究成果の実用化のために、NintendoDSの教育利用についての調査を行った。本研究の成果を生かして数学教材を作成し、福岡県内の2つの小学校で実践授業を行った。その結果、教育現場におけるPDAの有効性について検証できた。
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