• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

長期歴史トレンド解析による大陸起源大気汚染物質長距離輸送の環境影響評価

研究課題

研究課題/領域番号 16651014
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 環境影響評価・環境政策
研究機関大阪市立大学

研究代表者

吉川 周作  大阪市立大学, 大学院理学研究科, 教授 (30047394)

研究分担者 三田村 宗樹  大阪市立大学, 大学院理学研究科, 助教授 (00183632)
奥平 敬元  大阪市立大学, 大学院理学研究科, 講師 (20295679)
山崎 秀夫  近畿大学, 理工学部, 助教授 (30140312)
森脇 洋  大阪市立環境科学研究所, 研究員 (30321938)
研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2005年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード大陸起源汚染物質 / 年代測定 / 多環芳香族炭化水素 / 球状炭化粒子 / 球状灰粒子 / 重金属元素 / 池堆積物 / 湖沼堆積物
研究概要

大陸に近く,大陸起源汚染物質を良く記録していると考えられる東シナ海や日本海側の離島,島根県隠岐男池,長崎県壱岐・対馬・五島列島,沖縄県宮古島,新潟県佐渡の7箇所の池において,長さ約1mの不攪乱堆積物試料を採取した.それぞれの堆積物の層相記載,C-137法とPb-210法を用いた年代測定,球状炭化粒子(SCPs)・球状灰粒子(IASs)分析,多環芳香族炭化水素(PAHs)分析,重金属元素濃度分析,鉛同位体比測定や珪藻分析を行った.研究の結果,隠岐男池および五島汐池堆積物は過去約100年間以上の歴史トレンド解析に適していることが判明した.これらの池堆積物の鉛・亜鉛・銅・水銀などの重金属濃度やSCPs・IASs含有量は,1930年代から現在まで増加した.この歴史的変化傾向,とくに1970年代以降の変化については,日本の都市域の変化傾向とは明瞭に異なり,中国大陸の変化傾向に一致することが明らかになった.さらに,1970年代以降,隠岐および五島に負荷された鉛同位体比は,中国大陸由来の鉛同位体比と類似することを示し,これらの離島には1930年代から日本および中国大陸からの影響,1970年代以降は,主として中国大陸の影響が顕著であることを指摘した.また,PAHs濃度の歴史トレンド解析では,1970年代以降は中国大陸の影響が大きいこと,五島は隠岐よりも中国大陸からの影響を強く受けていることを明らかにした.なお,珪藻群集に関しては,時代的な変遷は明瞭には認められなかった.

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 隠岐男池堆積物における鉛同位体比の歴史的変化2005

    • 著者名/発表者名
      石竹美帆, 加田平賢史, 森脇洋, 山本攻, 藤田忠雄, 山崎秀夫, 吉川周作
    • 雑誌名

      第15回環境地質学シンポジウム論文集

      ページ: 165-168

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 隠岐男池堆積物に記録されたフライアッシュの長期変化2005

    • 著者名/発表者名
      村上晶子, 吉川周作
    • 雑誌名

      第15回環境地質学シンポジウム論文集

      ページ: 169-172

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 隠岐男池堆積物に記録された重金属汚染の歴史トレンドの解析2004

    • 著者名/発表者名
      山崎秀夫, 吉川周作, 稲野伸哉
    • 雑誌名

      分析化学 53

      ページ: 1419-1427

    • NAID

      110002910002

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

URL: 

公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi