• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

太陽光を利用する新規な環境浄化用光触媒の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16651039
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 環境技術・環境材料
研究機関広島大学

研究代表者

高木 謙  広島大学, 大学院工学研究科, 助教授 (80116615)

研究分担者 川端 智則  広島大学, 大学院・工学研究科, 助手 (70363025)
研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワード環境浄化触媒 / 光触媒 / 水質改善 / 色素 / 環境ホルモン / 遷移金属塩 / 太陽光 / 環境浄化 / 完全酸化分解 / ビスフェノールA / フタル酸ジエチル
研究概要

水溶液中の汚染有機化合物の除去方法として,光と金属触媒を利用して汚染物を水と二酸化炭素へと完全分解する方法が有望視されている。本研究では,色素メチレンブルー(MB)や環境ホルモンとして知られるビスフェノールA(BA),フタル酸ジエチル(DP)を分解対象物質に選び,この希薄水溶液に様々な遷移金属塩を加え,酸素雰囲気下で紫外光を照射し(Pyrexフィルター),その分解能力を調査した。また併せて既知のTiO2を使用する分解反応もこれと同一条件で行い,性能評価の基準とした。何れの化合物でもCe(NO3)3,FeCl3,Fe2(SO4)3がTiO2と同等かそれ以上の触媒活性を示すことが分かった。そこでFeCl3/UV系の反応をさらに詳細に検討した。この反応は水溶液のpHに大きく依存し,pH2-3で最大活性を示す。このpH領域では反応溶液のUV-visスペクトルで[Fe(III)(OH)]2+に帰属される300nm付近の吸収が強く観察される。従ってFe-OHの光励起で生ずるOHラジカルが活性種であると推察される。次に反応規模を大きくして,反応速度,全有機炭素量(TOC)測定,再使用試験を行った。MB分解の初回反応では速度比はFeCl3/TiO2=1.7となり,TOCも同等に80%減少する。しかし,引き続いてMBを加えて初期濃度に戻し,反応を繰り返すと速度比は0.5となり明らかに鉄触媒の活性は低下し,TOCも60%しか減少しなかった。BA,DPの分解では,初回の反応速度比はそれぞれFeCl3/TiO2=1.6,5.0となりFeの活性は優れているが,再使用ではほぼ1.0となった。この原因はおそらく光還元された2価のFeが3価に再酸化される過程が遅いためであると考えられる。今後酸化剤として酸素に加えて過酸化水素等を共存させれば,鉄触媒が本来有する触媒活性を有効利用できると思われる。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Photocatalytic oxidation of alkanes with dioxygen by visible light and copper(II) and iron(III) chloride : preference oxidation of alkan2004

    • 著者名/発表者名
      K.Takaki, J.Yamamoto, K.Komeyama, T.Kawabata, K.Takehira
    • 雑誌名

      Bulletin of the Chemical Society of Japan 77・12

      ページ: 2251-2255

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

URL: 

公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi