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デカルト『省祭』の原本第二版による翻訳と有機的註解の試み

研究課題

研究課題/領域番号 16652001
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 哲学・倫理学
研究機関名古屋大学

研究代表者

山田 弘明  名古屋大学, 文学研究科, 教授 (40106258)

研究期間 (年度) 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2004年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードデカルト / 省察第二版 / 反論と答弁 / 有機的註解 / インター・テキスチュアル / 総索引 / 緒根拠 / アダン・タヌリ版
研究概要

本研究は、デカルト『省察』Meditationesの第二版(1642)に基づく本文および「諸根拠」Rationesの翻訳、註解、総索引、文献表からなる。この研究には三つの特色がある。
(1)『省察』を従来のアダン・タヌリ版(AT)ではなく、原本第二版から訳したことである。第二版には段落分けや文の区切りもあまりなく、文章がベタで延々と続いている。しかるにAT版によるテキストは段落を切り、一つの文を二つ分けるなど、編集者の恣意によってかなり分節的になっている。それだけ読み易くなってはいるが、現在ではその原型である第二版の方が重視されつつある。もっとも本研究はAT版をまったく排除するわけではなく、訳出の上で文の切り方などでAT版を参考とした。
(2)註解として「反論と答弁」をはじめデカルトの全著作と書簡に目を配り、その箇所に対応する他の参照箇所を挙げたことである。『省察』で論じられた問題が他のテキストでどのように表現されているかを知ることは、本文の理解を補う上で重要である。関連した記述を比較検討することによって、その主題の広がりと奥行きとが展望ができるからである。「有機的註解」とは、この意味でのインター・テキスチュアルな関連を示すことである。
(3)詳細な総索引を付したことである。索引が翻訳にフィードバックされ、訳文が修正された箇所も多い。この索引が一種のデカルト用語用例辞典としても使えるように、単語だけでなくその前後の文脈をも盛り込んである。デカルトの語彙をその使用例とともに収録した索引は、おそらく世界で最初の試みであろう。「言語の意味はその使用にある」とするなら、読者はその圧倒的な実例をここに見ることになろう。

報告書

(1件)
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] デカルト「ソルボンヌ書簡」の研究2005

    • 著者名/発表者名
      山田 弘明
    • 雑誌名

      名古屋大学文学部研究論集 哲学51

      ページ: 1-35

    • NAID

      120000975694

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 老いと西洋思想2005

    • 著者名/発表者名
      山田 弘明
    • 雑誌名

      名古屋大学哲学論集 第7号

      ページ: 1-14

    • NAID

      120006776483

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] デカルトのコギト-自己から他者への道-2005

    • 著者名/発表者名
      山田 弘明
    • 雑誌名

      日本哲学史フォーラム編・日本の哲学 第6号(12月予定)

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [図書] 真理の探究2005

    • 著者名/発表者名
      村上勝三(編)
    • 出版者
      知泉書館
    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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