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近代日本における「術」概念の変容と再編をめぐる文化研究

研究課題

研究課題/領域番号 16652016
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 日本文学
研究機関湘南国際女子短期大学

研究代表者

中澤 弥  湘南国際女子短期大学, 国際ビジネス総合学科, 助教授 (20279821)

研究分担者 奥山 文幸  熊本学園大学, 経済学部経済学科, 助教授 (00352394)
研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード心霊術 / 映画 / 忍術 / 化粧 / 健康術 / 変身 / 広告 / 見世物 / 魔術 / メディア
研究概要

5月の研究会では、前年度末(2月〜3月)に中澤が行った津和野・益田の調査結果を報告するとともに、今年度の計画を話し合った。そんれに従い7月には中澤による尾上松之助の映画に関する報告を「松之助かた新東宝へ」という題目で行い、12月には久米依子「近代の美容・美顔術について」安田孝「子育て術研究序説」吉田司雄「離魂術あるいはファンタスマゴリアの近代」の報告があった。中澤の報告は無声映画をめぐるもの、吉田の報告は映画が重要な役割を果たす佐藤春夫の「指紋」など近代の小説を対象とした報告だった。久米の報告は、明治以降の化粧法を説いた書物に関する報告であるが、化粧品を使用した化粧をする前にまず心身の健康を説くなど、今日の化粧のイメージに異なるものであった。さらに安田の報告は、広く健康術に該当するものであるが、乳児を母乳で育てるべきか、牛乳で育てるべきかの論争を軸に、近代における牛乳の摂取を扱ったものであった。
以上の研究報告会の他、8月には熊本を中心とした調査旅行を実施した。熊本古武道保存会の副会長であり、自ら流鏑馬の師範をつとめる竹原陽次郎氏により、古武道の歴史やその保存と普及について講演いただいた。また見世物研究の一環として「活人形と江戸の欲望展」を観覧。千里眼実験の被験者となった御船千鶴子の出身地である松合を訪ねて現地調査した。
さらに前年度と同様、無声映画の弁士付き上演会として日本近代美術館フィルムセンターでの「滝の白糸」(弁士・澤登翠)を鑑賞した。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 2006 2004

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] 直木三十五と映画2007

    • 著者名/発表者名
      中沢 弥
    • 雑誌名

      湘南国際女子短期大学紀要 14号

      ページ: 79-92

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 1920年代/映画術の変遷2006

    • 著者名/発表者名
      中沢 弥
    • 雑誌名

      湘南国際女子短期大学紀要 13号

      ページ: 58-72

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] シネマと精神医学-夢野久作『ドグラ・マグラ』-2004

    • 著者名/発表者名
      中沢 弥
    • 雑誌名

      國學院雑誌 105巻11号

      ページ: 353-362

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 梶井基次郎・幻戯覚書2004

    • 著者名/発表者名
      中沢 弥
    • 雑誌名

      現代文学史研究 3集

      ページ: 61-64

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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