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古代ローマの詩人ホラティウスがイギリス文学に与えた影響の研究

研究課題

研究課題/領域番号 16652020
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 ヨーロッパ語系文学
研究機関京都大学

研究代表者

高谷 修  京都大学, 大学院・人間・環境学研究科, 助教授 (70115872)

研究期間 (年度) 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワードジョン・ドライデン / 翻訳 / 新古典主義 / 古典文学
研究概要

ギリシア・ローマの詩人達のうち、ホラティウス(Horatius, 65-8BC)に注目し、この詩人がイギリスの詩人ジョン・ドライデン(John Dryden, 1631-1700)に与えた影響の研究を行った。
ドライデンのホラティウス翻訳は3編を数えるが、まず『歌章』(Carmine)から第3巻29歌を取り上げた。この29歌は、古来より親しまれてきた作品であるが、このドライデンが行った翻訳の様式を細緻に分析し、そして、これがsynthesisと呼ばれるに相応しい特質をもつ翻訳であることを指摘した。
また、ホラティウスと比較検討する意味で、ドライデンのオヴィディウス(Ovidius, 43 BC-18 AD)にも注目した。オヴィディウスの「変身物語」中のBaucis and Philemonのエピソードに関連し、このエピソードのドライデン訳をとりあげ、この翻訳の中でドライデンが付加した、nor once look backward in your Flightという一行のもつ意味を解明した。
また、ドライデンの翻訳と関連し、1733年にThe Gentleman's Mazagineに公表されたホラティウスのオード(III,ix)の英訳をとりあげ、この「翻訳」が18世紀前半という時代的な背景のもとになされた、風刺的な特質をもつ作品となっていることを解き明かした。
なお、3つの古典語の読書会(ギリシア語、ラテン語、及びイタリア語)は、計画書の通りに進行した。つまりギリシア悲劇からはソフォクレスの「オイディポス王」を、ラテン詩からはホラティウスの「歌章」を、また、イタリア語古典からはアリオストの「狂えるオーランド」を読み続けた。

報告書

(1件)
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] ドライデンの‘Baucis and Philemon'---"nor once look backward in your Flight"の意味を巡って---2005

    • 著者名/発表者名
      高谷 修
    • 雑誌名

      英文学評論 77集

      ページ: 25-25

    • NAID

      120002770924

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] ホラーティウスのオード(III,ix)の「翻訳」について2005

    • 著者名/発表者名
      高谷 修
    • 雑誌名

      日本ジョンソン協会年報 29号

      ページ: 5-5

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] "συνθεσισ"としての翻訳:ドライデンのホラーティウス(Ode.III xxix)2005

    • 著者名/発表者名
      高谷 修
    • 雑誌名

      十八世紀英文学研究3 (発表予定)

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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