研究課題/領域番号 |
16652023
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
ヨーロッパ語系文学
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
小林 酉子 東京理科大学, 理工学部, 教授 (60277283)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 演劇史 / 西洋服飾史 / イギリス / エリザベス朝 / 舞台衣裳 / エリザベス朝服飾文化 / ルネサンス服飾文化 / ヘカズロウの日記 / 舞台衣装 / 海軍大臣一座 / シェイクスピア / ルネサンス期服飾文化 / ヘンズロウの日記 / エドワード・アレン |
研究概要 |
平成16年度から18年度まで萌芽研究「英国エリザベス朝服飾文化と劇作、上演、劇団運営との関係研究」で、エリザベス朝演劇の舞台衣装を対象に、劇作品を上演する際にどのような衣裳が用いられたか、誰が衣装を決定、調達していたのか、用いられなくなった衣装は最終的にどうなったのか、劇団財産としての衣装が劇団経営にどう係わっていたのかを研究してきた。この研究により、調達費用を少しでも低く抑えようとする意図から、劇団衣装は古着購入が中心となり、これらにレースやボタン、飾り布などを縫い付け、あるいは取り替えるといった手法で、真新しい衣装にみえるよう手を加えていた実態が明らかになった。 3年間の研究の集大成として、論文「ローズ座の舞台衣装-その出所と成立ち-」を執筆した。(服飾文化学会誌へ投稿中)本論文は、ヘンズロウが劇場主であったローズ座の舞台衣装が、貴族の放出品、古着市場からの購入品、あるいは質流れの品、少数の注文仕立て品等から構成されており、上演に際しては、それらにレースやボタンなどで装飾を加えて、少ない衣装を使い回していた実態を明らかにしたものである。 また、台南市国家文化資産保存研究中心で行われたThe 22^<nd> International Costume Congressにおいて、‘Indian Calico Gowns on the Elizabethan Stage'の題目で、エリザベス朝舞台衣装に東洋の布が用いられた経緯、時代背景について研究発表を行った。台北市で見学した順益台湾原住民博物館、凱達格蘭文化館は、台湾土着部族についての博物館で、ラミー(苧麻)を原料にした手織り布、衣服、手織り機が展示されている。ヨーロッパでも中世から近世に至るまで、布は同様の工程で織り上げられており、エリザベス朝服飾文化の研究に大いに参考になった。
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