• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

王政復古期散文からみる17世紀イギリスの社会変化と文学の関係についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 16652024
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 ヨーロッパ語系文学
研究機関山梨県立大学

研究代表者

高野 美千代  山梨県立大学, 国際政策学部, 助教授 (10289811)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2004年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード王政復古英文学 / ジョン・イーヴリン / ギルバート・バーネット / リチャード・チズウェル / ブックリスト / ロバート・ワイルド / トマス・トラハーン / 王政復古期英文学
研究概要

平成17年度は、前年度にイギリスにおいて収集した文献・資料の精読と分析を主に行った。ヨーク大学グレアム・パリー教授より研究に関する助言を受けながら、日本では未だ研究が十分にされていない17世紀イギリス作家と作品について特に王政復古期の宗教的、社会的エソスを読み取る試みを継続して行った。具体的には、ジョン・イーヴリンとサミュエル・ピープスの日記、そしてギルバート・バーネットによるロチェスター卿の死の床での告白を扱ったSome Passages of Life and Death of John, Earl of Rochester (1680)を研究対象とした。
また、この研究の新たな方向として、17世紀半ばに現れるようになった書籍巻末のブックリストに関しての調査を開始した。ブックリストは既刊あるいは新刊本の一種の広告として、書籍商がテクストの後ろに添付して製本したものであるが、その時代の書籍を取り巻く文化的背景、経済的、政治的背景までも含む貴重な資料である。リチャード・チズウェルというロンドン書籍商のブックリストについて平成17年11月12日英米文化学会例会において王制復古期の出版事情に関する研究発表を行った。
上記の研究から、これまでに日本の英文学研究の対象から外れていた多くの特に散文作品によって、王制復古期当時の文学の正確な評価が垣間見えてきた。また、王制復古期の文献が著者と読者、さらには書籍商の三者が相互に影響を及ぼしあって産出されたことが判明し、時代の思想的背景を大いに反映するものであると確信を持つことができた。今後は、王制復古期の社会変化を映し出すブックリストの調査を続行し、さらに詳細な分析を行ないたい。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 王政復古期の出版事情2006

    • 著者名/発表者名
      高野美千代
    • 雑誌名

      山梨県立大学 国際研究 1

      ページ: 49-56

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] The Satirical Nonconformist Poet of Restoration England : A Revaluation of Robert Wilde2005

    • 著者名/発表者名
      高野 美千代
    • 雑誌名

      英米文化 35

      ページ: 23-34

    • NAID

      110002950130

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

URL: 

公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi