研究課題/領域番号 |
16652026
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
各国文学・文学論
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研究機関 | 明治大学 (2006) 広島大学 (2004-2005) |
研究代表者 |
加藤 徹 明治大学, 法学部, 助教授 (80253029)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 中国 / 演劇 / 京劇 / 舞台 / 音楽 / 芸能 / 伝統文化 / 劇場 / 北京 / 表象芸術 / 市場経済 |
研究概要 |
前年度に引き続き、実地調査を行った。主な調査地は以下のとおり。 平成18年 5月25日-27日(東京芸術劇場・上海京劇院来日公演)6月5日・6日(神奈川県民ホール・中国京劇院来日公演)6月29日(広島厚生年金会館・中国京劇院来日公演)9月22日(東京芸術劇場・雲南省京劇院来日公演)11月17日(東京都なかのZERO・中国区民団芸術公演)11月19日(六本木ヒルズアリーナ「薪能と薪京劇の競演」)11月21日(新宿文化センター・北京京劇院/梅蘭芳京劇団来日公演) 平成19年 2月12日-2月13日(神戸市:南京町、関帝廟)2月17日-2月22日(沖縄県:那覇市・首里城、沖縄県立芸術大学、読谷村・謝名亭)2月28日-3月2日(名古屋市蓬左文庫)3月11日-17日(中国:上海市、寧波市、紹興市、他) 上記のうち、来日公演では、主催者や出演者、スタッフなどから聞き取り調査を行った。2月に行った沖縄での調査では、首里城における御座楽復元プロジェクトの会議にオブザーバーとして出席し、琉球王国時代の日中の芸能交流についての知見を得ることができた。3月の中国での現地調査および資料収集は、別の科研(特定領域研究)で行ったものであるが、その結果得られた知見は、本研究と重なる部分があった。 調査の結果、中国の伝統演劇・舞台芸術について、 (1)主催者の政治的な意図や立場は、しばしば舞台作品の具体的な演出にまで影響すること (2)ある芸能の演目や遺物、資料が後世どれくらい保存されるか、その保存状況は、社会の政治的状況の変化の影響が大きいこと (3)伝統演劇の作品に正当な評価を加えるために、(1)や(2)の要素を正確に把握する必要があること などが明らかになった。本研究成果の一部は、平成19年秋に中央公論社から刊行予定の単行本『中国の怪力乱心(仮題)』のなかでも発表する予定である。
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