研究課題/領域番号 |
16652044
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外国語教育
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
杉浦 正利 名古屋大学, 大学院国際開発研究科, 教授 (80216308)
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研究分担者 |
木下 徹 名古屋大学, 大学院国際開発研究科, 教授 (90177890)
山下 淳子 名古屋大学, 大学院国際開発研究科, 助教授 (00220335)
井佐原 均 独立行政法人通信総合研究機構, 知識創成コミュニケーション研究センター, 自然言語処理グループリーダー (20358881)
大名 力 名古屋大学, 大学院国際開発研究科, 助教授 (00233205)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 誤用分析 / 学習者コーバス / 第二言語習得 / 自然言語処理 / エラーアナリシス / 学習者コーパス / NICT JLE Corpus |
研究概要 |
本研究では、書きことばと話しことばに関する英語学習者の産出データを大量に収集し、各文に英語母語話者による「書き換え文」を付けた上で、自然言語処理技術を応用し「誤り」や「不自然な表現」をコンピューターを使い自動的に抽出・解析・分類し、その特徴を英語教育の専門家が分析することで、英語学習者の中間言語体系全般にわたるエラーの全体像を明らかにすることを目的としている。 本年度は、これまでの分析のまとめと、研究成果および開発したプログラムとデータを公開するための環境整備を行った。 (1)英語学習者の誤りに関する体系的な分析:話しことぱと書きことばに関する分析を統合した。 (1-1)誤用タグの種類と付与方法に関する知見をまとめた。 (1-2)話しことばに関する誤用の傾向をまとめた。 (1-3)書きことばに関する誤用の傾向をまとめた。 (1-4)話しことばと書きことばの誤用の相違点をまとめた。 (1-5)英語学習者の言語習得プロセスを誤用データの分析から把握できるような指標の開発を試みた。 (2)開発したプログラムの公開:本研究で開発した誤り表現の自動抽出プログラムをWWW上に公開できるようにした。本プロジェクトで得られた知見のみならず、開発したプログラムも広くフリーで使用できるようにする。 (3)データベースの公開:本研究で作成した誤りデータベースをWWW上で検索可能にし公開できるようにした。本プロジェクトで得られたデータをまとめ、今後、本格的に誤用研究を行う際に、さまざまな観点から誤用分析を試せるような検索システムを開発した。 本研究により、自然言語処理技術の応用による誤用分析の可能性を追求できたとともに、その限界や問題点も把握でき、今後、本格的な誤用分析研究を行うための基礎となる有益な知見を得ることができた。
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