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魏晋時代を中心とした中国古代史研究における画像資料の利用開発

研究課題

研究課題/領域番号 16652053
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 史学一般
研究機関新潟大学

研究代表者

関尾 史郎  新潟大学, 人文社会・教育科学系, 教授 (70179331)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2004年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード画像磚 / 魏晋時代 / 史料学 / 河西地域 / 磚室墓
研究概要

1.平成16年度に行った実地調査とその初歩的なまとめをふまえつつ,あらためて甘粛省一帯の画像磚墓と画像磚に関する情報を網羅的に収集し,整理を行った.その結果は,『西北出土文献研究』第3号に掲載したが,従来広く知られていた酒泉・嘉峪関両市にまたがる古墓群など以外にも,大小さまざまな古墓群が存在していることがあらためて確認できた.
2.甘粛省一帯の河西地域にあっても,その西部すなわち魏晋時代には酒泉郡と敦煌郡に属していた地域においてのみ画像磚と画像磚墓の出土および存在が確認できた.その反面,東部の武威郡や張掖郡の地にはほとんど確認できなかった.このような地域的な特質については,画像磚以外の墓葬文物も視野に入れながら検討していく必要がある.
3.画像磚墓を含む古墓群は,かつての県治の所在地(県城)の近隣に立地しているが,なかには県城から比較的遠方に立地しているものもあった.このことは当時,県城の外部に郷程度の小規模な集落が立地していた可能性を想起させるものであり,この点も今後の課題と言えよう.
4.本研究計画では,魏晋時代に焦点をあてたが,なかにはそれ以前すなわち後漢時代に遡るとされた画像磚墓も含まれていた.実際に3世紀前半のものに関しては,後漢(〜220年)時代か魏(220年〜)時代かの判定は容易ではない.この点については,磚の大きさなどから解決を図っていく必要があろう.
5.酒泉・嘉峪関の画像磚や墓葬壁画は,生活実態を鋭く反映しており,画像の分析を通じて,生業・環境や民族共存のありようを明らかにすることができるのであって,研究協力者の協力を得て,分析を試みた.

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 甘粛出土,魏晋時代画像磚および画像磚墓の基礎的整理2006

    • 著者名/発表者名
      関尾 史郎
    • 雑誌名

      西北出土文献研究 第3号

      ページ: 5-26

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 「西涼嘉興二年十二月李超夫人尹氏墓表」について2005

    • 著者名/発表者名
      關尾史郎
    • 雑誌名

      環日本海研究年報 第12号(発表予定

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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