研究課題/領域番号 |
16653073
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
前平 泰志 京都大学, 教育学研究科, 教授 (70157155)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 地域通過 / 生涯学習 / 互酬 / コミュニティ / 学習ネットワーク / アイデンティティ / 共生 / 地域通貨 / 時間銀行 / ボランティア |
研究概要 |
地域通貨の実践を生涯学習の観点から分析理論化を行おうとした。研究の前半は、東京都関西を中心とした地域通過の実践-千葉「ピーナッツ」、近江「おうみ」、東京「なまけ」、武蔵野市「えと」、大阪市西成区「カマ」など-の視察・見学を行い、関係者から実践内容や課題などを聴き取りした。中期は、日本社会教育学会において「地域通貨と生涯学習のインターフェイス」と題して、地域通貨の実践者からの報告を受けた。この研究報告とは別に、「地域通貨制度と生涯学習」というテーマの計4回にわたる連続ワークショップを行った。また、学会とは別に、研究会を組織し、京都府相楽郡南山城村で「地域通貨一人を結ぶ、地域を拓く」と題して、農山村での地域通貨の可能性を論じた。また、韓国での光明市の「光明生涯学習コミュニティーセンター」における地域通貨の実践は、日本の地域通貨のモデルとしたものであるが、生涯学習論との結合が誤っていないことを確証するものである。生涯学習論が提起した、固定した教育関係を超えて、時・場所・相手に応じて教育者と学習者の関係が交換される「学習のネットワーク論」という理論的パースペクティブが地域通貨の実践=「互酬ネットワーク」の拡大と同心円的に整合性を持っていることが解明されつつある。
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